翌日、ジョン・レノンJohn Lennonとシンシア・パウエルCynthia Powellは結婚し、結婚のプレゼントとして二人が受け取った唯一のものは、ブライアンが自分のアパートを使えるようにしたことで、そのおかげで落ち着いた結婚生活を送れた。
それは良いことだった。彼らはここまで先のことを考えていなかった。小さな挙式だった。ポールとジョージが、シンシアの兄及びその妻と一緒に出席した。ジョンのミミおばさんは、ジョンが結婚するのは若すぎると考えて、列席を断った。それからの数週間、レノン夫婦にとっては結婚生活に、ビートルズにとっては新しいドラマーに、多くの調整があった。すぐにシンシアはライブに来るのをやめた。その理由は、二人の結婚の秘密が漏れてはいけないからだったが、危機一髪というのが数回あった。もともとのファン・クラブにいたファンの女の子の一人がノルウェーで夏を過ごし、パンツを下ろしてトイレで座っているトロールの木像をジョンに持ってきたが、その子はジョンのユーモアのセンスをよく知っていたからだ。その時に、他のビートルズ・メンバーが「トースターと一緒に置くの?」のようなことを言い、もっと露骨に「これも結婚プレゼント?」と言ったが、ジョンはただにっこりして、「これは何?ノルウェー産の木?」と聞いた。EMIは覚えてほしい曲「ハウ・ドゥ・ユー・ドゥ・イットHow Do You Do It」を9月に送ったが、ビートルズは軽薄でくだらない曲だとしてひどく嫌い、今書いている曲をそれに代わるべきレパートリー曲にすべきだと感じていた。
![The Beatles – Revolution / How Do You Do It – Vinyl (Red , 7", 45 RPM + 2 more), 1976 [r3182094] | Discogs](https://i.discogs.com/Yl7jClSxbyi9TKlalMhplIDKJ1ypf8VxxFBKdZRldcc/rs:fit/g:sm/q:90/h:585/w:600/czM6Ly9kaXNjb2dz/LWRhdGFiYXNlLWlt/YWdlcy9SLTMxODIw/OTQtMTMxOTUwNDM1/Ni5qcGVn.jpeg)

しかし、そこにはレコード会社の方針が働いていて、最初のセッションはひどいドラマーによって台無しにしたので、9月4日の夜のセッションに、ビートルズがロンドンに行って、「ハウ・ドゥ・ユー・ドゥ・イットHow Do You Do It」と「ラブ・ミー・ドゥLove Me Do」をレコーディングした。
![Beatles: Love Me Do [DVD]](https://m.media-amazon.com/images/I/61vzdyW0OYL._AC_UF894,1000_QL80_.jpg)
![The Beatles – Love Me Do – Vinyl (7", 45 RPM, Single), 1963 [r16991778] | Discogs](https://i.discogs.com/RcbHbXjsg7a4Ry2KRpAi3VArzHtlXI2wVeHzLo6fu0U/rs:fit/g:sm/q:90/h:600/w:600/czM6Ly9kaXNjb2dz/LWRhdGFiYXNlLWlt/YWdlcy9SLTE2OTkx/Nzc4LTE2MTEwMDA1/NzItOTcxMi5qcGVn.jpeg)
ビートルズは、ジョージ・マーティンに「プリーズ・プリーズ・ミーPlease Please Me」など数曲を演奏し、マーティンは、かなりテンポをアップすれば、すごい曲になるかもしれないと感じた。


それからジョンは、「これより良くできる」と言ってマーティンと対立し、ポールはジョンを援護して、ビートルズの名の下で「ハウ・ドゥ・ユー・ドゥ・イットHow Do You Do It」を出すくらいなら全く契約しない方がましだと言った。それからビートルズはリバプールに戻った。ロンドンではいろんな人が二つの新曲を聞き、多くの理由があったが、とりわけキム・ベネットKim Bennetが所属している出版社のアードモア&ビーチウッドArdmore &Beechwoodが、ビートルズの嫌った「ハウ・ドゥ・ユー・ドゥ・イットHow Do You Do It」の権利を所有していなかったので、この曲は落ちた。

こうしてビートルズは9月11日にロンドンに呼び戻されスタディオに入ると、ドラムがセット・アップされ、セッション・ミュージシャンのアンディ・ホワイトAndy Whiteがドラム・セットのところにいた。

その午後、「ピーエス・アイ・ラブ・ユーPS I Love You」、「プリーズ・プリーズ・ミーPlease Please Me」、「ラブ・ミー・ドゥLove Me Do」をレコーディングした。
![The Beatles – P.S. I Love You / I Want To Hold Your Hand – Vinyl (Blue Labels, M.C.P.S., 7", 45 RPM, Single), 1964 [r4164611] | Discogs](https://i.discogs.com/jY0M2u1dFcUKHW4nl6QgSmP8yvasermuWFbKQKxpG64/rs:fit/g:sm/q:90/h:600/w:597/czM6Ly9kaXNjb2dz/LWRhdGFiYXNlLWlt/YWdlcy9SLTQxNjQ2/MTEtMTM1NzgyMTg2/MS02Nzk0LmpwZWc.jpeg)

リンゴは、「ピーエス・アイ・ラブ・ユー」の時、マラカスをやってくれと言われたときは心穏やかでなかったが、少なくとも今はセッションに参加している。

しかしこの午後は、ビートルズの経歴にとって画期的出来事があった。EMIとの契約は履行され、「ラブ・ミー・ドゥLove Me Do」、「ピーエス・アイ・ラブ・ユーPS I Love You」の出版権を、ビートルズがレコーディングするように取り計らったアードモア&ビーチウッドArdmore & Beechwoodに指定する書類に署名したのだ。次は何だ?10月初めのレコード・リリースに向けて準備に取り掛かることだ。
