なぜ社会から注目されるのか?マンハッタンには他にもディスコがあったが、それらはペパーミントThe Peppermint Loungeに比べておとなしく、荒々しい経験を模倣して注意深く配慮されているが、一方で45ストリートにあるマフィア酒場のペパーミントは本当にワイルドな経験だ。

アーメット・アーティガンAhmet Ertegunは、片足をファンキーな音楽の世界に入れ、もう片方は上流社会にあり、1961年にルーマニア外交官一族出身の社交界有名人、ミカ・グレシアヌMica Grecianuと結婚した。

その一族はアーティガンに、ペパーミントを見せてもらうよう頼んだところ、アーティガンは躊躇せずにバスを借りて、ハーレムにあるアポロ・シアターApollo Theaterでショーを見たり、ペパーミント・ラウンジなどの怪しげなナイトクラブに連れて行った。


アーティガンは、ジョイ・ディー&スターライターズJoey Dee and The StarlitersをアトランティックAtlantic recordsに契約させようとまでしたが、かなわなかった。

ルーレットRouletteのモーリス・レビーMorris Levyは最初に申し込んだのではなかったかもしれないが、競争に打ち勝った。

レビーはマフィアと強い繋がりがあり、何年もレコード会社を買収してきた。ジー・レコードGee records、エンド・レコードEnd records、そしてほかのロックンロールのレーベルは結局、彼の手中に落ち、一時期アラン・フリードをマネージメントした。中でもルーレットは最も重要な会社であり、同社はカウント・ベーシーを獲得した。レビーの本部はバードランドBirdlandと呼ばれ、ニューヨーク最高のジャズ・クラブで、面倒を見てもらいたければ、そこで働かなければならない。アーメットAhmetは夜通しツイストすることで満足しなければならなかっただろうし、実際にそうした。一方、レビーは、ハンク・バラードHank Ballardがオリジナルの「ザ・ツイストThe Twist」を出した時に、キング・レコードKing recordsで働いていたヘンリー・グローバーHenry Gloverを呼び、ジョイ・ディーJoey Deeがリリースできる曲を書いてもらった。
![]()

![Joey Dee – Joey Dee – Vinyl (LP, Album, Mono), 1963 [r1523275] | Discogs](https://i.discogs.com/5MZCtN52FxFhRPB4GSOvMduEpoxGXl0DpUDx5NQWFWU/rs:fit/g:sm/q:90/h:600/w:589/czM6Ly9kaXNjb2dz/LWRhdGFiYXNlLWlt/YWdlcy9SLTEwNzgx/NDE0LTE1MDQyMTEy/NzktOTYyOS5qcGVn.jpeg)
グローバーはさっと「ペパーミント・ツイストPeppermint Twist」を書き、レコーディングするとともにライブのアルバムも作り、その間にクラブでツイストを使った映画を作成した。


(ベロニカ・ベネットVeronica Bennettとその友達は、混血だったために出演せず、代わりに見事な金髪の女の子たちにした。)

チャビー・チェッカーChubby Checkerの「ツイストTwist」はチャートに戻って来て、再び1位になったが、1位に2度なったレコードはこれしかない。ホワイト・ハウスのパーティーで、ケネディ夫妻はツイストをしたと報じられている。
![Chubby Checker – The Twist / Let's Twist Again – Vinyl (7", 45 RPM, Single), 1960 [r11329913] | Discogs](https://i.discogs.com/t2UhFUd6vN8RNh9Sn5tZ07RO3aU3tHRRfosqS0iwPa4/rs:fit/g:sm/q:90/h:600/w:595/czM6Ly9kaXNjb2dz/LWRhdGFiYXNlLWlt/YWdlcy9SLTExMzI5/OTEzLTE1MTg3MDc0/NDItNDQ5OS5qcGVn.jpeg)

ドワイトとマミーのアイゼンハワー夫妻Dwight and Mamie Eisenhowerだったらそんなことは決してしなかっただろう。

ツイストのレコードはわんさか現れた。エピックEpic recordsは、高名なエリートのバンドリーダーであるレスター・ラニンLester Laninによる「ツイスティン・イン・ハイ・ソサイアティTwistin’ in High Society」を、アトランティックはレイ・チャールズRay Charlesの楽曲を臆面もなく包装し直して、「ドゥ・ザ・ツイスト・ウィズ・レイ・チャールズDo the Twist with Ray Charles」として発売した。

これがツイストの素晴らしいところで、チャ・チャやストロールと違って、いかなる音楽的特徴にも左右されないのだ。あるテンポをとらえれば、それに合わせてツイストができる。
