ザ・ドゥーワップ・ボックス Ⅰー50

1-13.ハーツ・オブ・ストーンHearts Of Stone-ジュウェルズ The Jewels(ルディ・ジャクソンRudy Jackson、エディ・レイEddy Ray)
54年8月アール・アンド・ビーR And Bのシングルとして発売

Hearts of Stone / Runnin' by The Jewels (Single, Doo-Wop): Reviews,  Ratings, Credits, Song list - Rate Your MusicMarv Goldberg's R&B Notebooks - The Jewels

金儲けになるポップ市場向けに白人が黒人の曲をカバーすることについてはたくさんのことが書かれてきたが、黒人グループが別の黒人をカバーする例についてはほとんど語られることがなく、ゴスペル育ちのこのウエスト・コースト・グループにも同じ運命が降りかかった。
グループ・メンバーのジョン・トーレンスJohn Torrenceは、結果的に他のグループであるオーティス・ウィリアムスとチャームスOtis Wiiliams & The Charmsが1954年にR&Bチャートのトップになる曲を書き、ちいさなR&Bレーベルに預ける前にいくつかのウエストコースト・レーベルでオーディションを受けた。

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ウィリアムスと彼のグループはそれがリリースされるとすぐにカバーし、キングKingとフェデラルFederalのレーベルによる巨大で強力な販売チェーンに後押しされ、よりスムーズで洗練されたバージョンがオリジナルを2番手の地位に追いやった。ジュウェルズは時々チャームズと同じコンサートのポスターに載っていて、ジュウェルズの代わりにチャームスが「ハーツ・オブ・ストーン」を歌った。しかし、たぶん、曲の最後にオーティス・ウィリアムズが『ノ・ノ・ノ・ノ・ノ・ノ』と叫ぶことによって、引き起こされるワクワク感を考慮に入れても、オリジナルの方が好きだ(し選択する)。ジュウェルズのバージョンは確かにいいかげんな録音で、リード・ボーカルはしばしばバンドと音ズレし、『ノ・ノ・ノ』はチャームスのバージョンほど良くなかったが、ジュウェルズのレコードには何か本当に神秘的で特別なものがあり、特にハーモニーが熱狂する最後のコーラスでは独自のやり方で演奏した。粗削りだが、素晴らしい演奏だ。

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