人種混淆グループは、人種が調和するためのロックンロールの包容力から生まれ、そして活気づけ、次の10年の公民権運動への扉を開いた。デル・バイキングスThe Dell Vikings、ノーマン・フォックスとロブ・ロイスNorman Fox &The Rob Roys、インパラスThe Impalas、マーセルズThe Marcels、クレスツThe Crests(ここには、史上最高のエネルギッシュなリードの一人であるジョニー・マエストロJohnny Maestroがいた)はこの人種調和の強さの良い例だ。
60年代におけるリバイバルの時期は新たなソウルの時代と重なるが、数多くの時代錯誤の黒人ボーカル・グループがまだドゥーワップのジャンルの中で活動していて、いくつかのサブカテゴリーに区分けされる(しばしば自分たちだけで独占した)。元グラディオラスThe Gladiolasのモーリス・ウィリアムスMaurice Williamsと彼のゾディアックスThe Zodiacsは自分たちで演奏もして歌うバンドだった。
元ハートビーツThe Heartbeatsのジェームズ・シェパードJames Sheppardは、60年代初めにシェプとライムライツShep &The Limelitesを結成した。
ジャイブ・ファイブThe Jive Fiveは純粋に懐古趣味の不良スタイルのドゥーワッパーで、ユージン・ピットEugene Pittの素晴らしいリードによって成功した。
ベルベッツThe VelvetsとマーブローズThe Marvelowsはソウルとドゥーワップの間に立っていたが、少しドゥーワップ寄りだった。
過去25年間、『ドゥーワップは死んだのか?』という問題を中心に加熱した論争が行われてきた。レコード会社はブルースやロックンロールのコンピレーションと同じようにドゥーワップを再発売することを躊躇してきたが、その理由は売り上げが少ないことと、食べ物を減らしてもドゥーワップを買ううるさいコレクターたち(たぶんプツプツ言わないコンパクト・ディスクではなくオリジナルの45回転レコードを抱きしめ、引っかいていた方が好きなのだろう)が理由だという。良い知らせはイギリス人がついにドゥーワップを発見し、いつもの気違いじみたやり方で攻勢を仕掛けてきたことだ。これらの輸入品を探し出そうとする私たちは、素晴らしい思いさせてもらうことになる。願わくば、このことによって、入門者の欲求を刺激し、ベテランのリスナーにとっては1セットで好きな音楽を手に入れられる宝庫になってほしい。