ザ・ドゥーワップ・ボックス Ⅰー105

3-19.ピザ・パイPizza Pie-ノーマン・フォックスとロブ・ロイズ、シド・バスと彼のオーケストラとともにNorman Fox & The Rob Roys, with Sid Bass & His Orch.(ノーマン・フォックスNorman Fox)

Amazon.com: Pizza Pie : Norman Fox & The Rob Roys: Digital Music

59年1月キャピトルCapitolのシングルとして発売

Norman Fox & The Rob Roys – Pizza Pie / Dream Girl (1974, Vinyl) - Discogs
もし、ダイナミックなボーカル・グループが、バックビート・レコードBackbeat recordsなどのゴスペルとブルースでは場違いだとすると、1958年にロブ・ロイズThe Rob Roysがキャピトル・レコードCapitol recordsでレコーディング・セッションを行った時は、踏んだり蹴ったりだったに違いない。

Back Beat Records - WikipediaLonely Boy ~ Norman Fox & The Rob Roys (aka The Trade Winds)  (rec.1960)(unreleased) - YouTube

しかし、この場合彼らを責めることはできず、その理由は、グループのかつてのレーベルでドン・ロビーDon Robeyのデューク/ピーコック・レコードPeacock recordsのオペレーションをしていたバック・ビートはグループとの契約が有効で、喜んで実行していたからだ。

Big Mama Thornton/Don Robey - Walking Blues - YouTubeDuke-Peacock Records

キャピトルはリリース直後にシングルを撤収せざるを得なくなり、『確実視された』ヒットはお蔵入りとなった。言うまでもないが、その数少ない出回ったレコードは今やお宝ものだ。
フォックスのレコードの中のリード・ボーカルはまさしくパーフェクトで、元気の良い曲に気持ちよく合わせて歌い、むしろ面白みがないほど当たり前のコーラスによってまとまっていた。今回は30年以上ぶりに、この曲が合法的に再発行されたことになる。残念ながら、そのレコードはレコーディング・スタディオにおけるグループの最後の作品であり、1963年までに解散してしまった。キャピトルとバックビートの両方で録音されリリースされていない曲が、過去数年間、偽物として出回っているが、今までのところ「テル・ミー・ホワイTell Me Why」しか再発行されていない。何とかしてくれ!