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しかし、「あれなら自分もできる」という動きはこれだけではなかった。50年代半ばから、ニューヨーク、ボストン、シカゴ、フィラデルフィア、デンバー、そして全国の大学のキャンパスではフォーク復活の新たな波が生まれた。



1930年代に主に左派政治や労働運動によってフォークが活気づいたこともあったが、


1950年代はウィーバーズThe Weaversの台頭へとつながり、50年代初めにはしっかり編成されたヒット曲を出したが、赤狩りによって大打撃を受けた。

この新しい動きの中にいる演奏者はそれらの政治思想を持ったり、当時の公民権運動や核軍縮のための闘争と結びついているものもしばしばあったが、彼らの音楽は6枚組LP、「アンソロジー・オブ・アメリカン・フォーク・ミュージックthe Anthology of American Folk Music」にも影響を受けたと感じられる。


このLPはハリー・スミスHarry Smithという変人がフォークウェイズ・レコードFolkways Recordsで編集した。「バラッズBallads」、「ソーシャル・ミュージックSocial Music」、「ソングズSongs」という3組のダブル・アルバムは、わずか35年前に録音されたものだが、ほぼ完全に消滅してしまった田舎の音楽を世に出したものだ。



このアンソロジーと78回転カントリー・ブルースの違法複製盤によって、大学世代のアマチュア研究家が南に向かい、これらの人々がまだ存命か確認し、実在していれば、録音し、持ち帰ってコンサートで演奏した。研究者はインストゥルメンタルのテクニックも学び、自分で演奏し始めたものも多かった。流行しているポップ・ミュージックは味気ないと幻滅するようになった20歳近い10代にとって、こうすることは、同じような考えを持つ個人が全国ネットワークをつなげる素晴らしい方法で、ギターやバンジョーを持って現れ、面白い人たちの会えるのだった。ミネソタ州ヒビングの町から大学に来た10代のロバート・ジマーマンRobert Zimmermanなどは、地元のフォーク・シーンに熱を入れただけでなく、自分の曲を書き始めようと決め、そのほとんどは不正と現代社会に関するものだったが、プロテスト・シンガーのウディ・ガスリーWoody Guthrieがやったように伝統的なメロディに乗せて歌った。


ボブ・ディランBob Dylanと名乗るようになったジマーマンは、すぐにニューヨーク市に行き、そこのフォーク・クラブで成功を収めようとした。

