1-23.アット・マイ・フロント・ドアAt My Front Door-エル・ドラドスThe El Dorados(ジョン・ムーアJohn Moore、エウォート・アブナーEwart Abner)
55年7月ビー・ジェイVee-Jayのシングルとして発売:R&B1位、ポップ17位
ロックンロールはエルビスから始まったと誰かが言ったら、このレコードを投げつけて、謝罪するまで待つんだ。エル・ドラドスは白人でもないしメンフィス出身でもないが、ほんとにロックをできるし、「アット・マイ・フロント・ドア」――多くに人に「クレージー・リトル・ママCrazy Little Mama」として知られている――は、最も素晴らしい曲の一つだ。
この曲はすぐにヒットしたが、派手なドラムスとサックスで活気づいた曲で、レコードの最後の3分の1については、モゼスMosesのファルセットに引き継がれて、四方八方に飛び散っていく。
有名なキャディラック自動車(キャディラックは最初のボーカル・グループの一つが車にちなんだ名前を自分たちに選択した)に由来するグループ名で、ビー・ジェイVee Jayレーベルでリリースした曲は順調だった。その中では「アイル・ビー・フォーエバーI’ll Be Forever Loving You」がチャートインし、「ビム・バム・ブームBim Bam Boom」――1972年における最初のまじめなドゥーワップ・コレクターの雑誌の名前――は、「アット・マイ・フロント・ドア」の次の曲でアンサー・ソングであり、同じように素晴らしい。
彼らは1957年、最初に発売されたビー・ジェイLPの見出しになって、ある程度の名誉を受けた。