ロックンロールの歴史　143

ルイジアナ州出身でテキサス・バイブル大学を卒業したばかりの若者、ジェリー・リー・ルイスJerry Lee Lewisがレコードを作りたくて、サン・レコードの辺りをうろうろしていたが、ピアノがとても上手だったので、サムはカントリーのセッションで数回使った後、最終的には根負けして最初のレコードを作らせた。

それは、A面が「クレイジー・アームズCrazy Arms」（レイ・プライスRay Priceによるテキサス・シャッフルTexas shuffle）、B面はエンド・オブ・ザ・ワールドEnd of the Worldで、12月に全く無関心のままリリースした。

12月4日、エルビスが映画撮影、レコーディング、ツアーから逃れ、待望の休みを取って、丸一か月メンフィスに戻り、両親にキャデラックを2台買い、そして何か起きていないかとサン・レコードSun recordsに立ち寄った。

エルビスが入っていくと、カール・パーキンスCarl Perkinsとジェリー・リー・ルイスが賛美歌を歌っていて、エルビスもすぐに加わった。

 

彼らはジョーダネアーズのようにはいかなかったが、悪くはなかった。サムは起こっていることを見て、電話をかけ、カメラマンとジョニー・キャッシュJohnny Cashを呼んだ。そして、後年、ミリオン・ダラー・カルテットThe Million Dollar Quartetと名付けられるグループが歌い、久しぶりに情報交換し、昔のような楽しい時間を過ごしたのだが、そのほとんどを、サムの新スタディオ・マネージャーであるジャック・クレメントJack Clementがテープに収めた。

すべての関係者にとって素晴らしい年にふさわしい年末だった。