ロックンロール誕生 152

カール・パーキンスCarl Perkins（1932～1998）テネシー州ティプトン

カール・リー・パーキンスCarl Lee Perkinsはテネシー州西部で生まれた。カールが7歳の時、父親が葉巻の箱と箒の柄と針金で作った手作りのギターをくれた。幼い頃からカントリー、ゴスペル、ブルース・ミュージックを聴き、13歳までに曲作りを始める。シンガー・ソングライターとして10代の時、地元のタレント・コンテストで優勝した。

1947年、カールは自分のロカビリー・バンドを結成し、クラブで演奏した。50年代初頭には、地元のラジオ局で演奏するようになった。1954年、カールはフリップ・レコードFlip Records、サン・レコードSun Recordsのレーベルとレコード契約を結び、数曲リリースするとともに、

「ムービー・マギーMovie Maggie」、「ゴーン・ゴーン・ゴーンGone, Gone, Gone」、「レット・ザ・ジューク・ボックス・キープ・オン・プレーイングLet the Juke Box Keep On Playing」、

「ブルー・スエード・シューズBlue Suede Shoes」を作った。

「ブルー・スエード・シューズ」は1956年にサン・レーベルからリリースされた。カールが「ブルー・スエード・シューズ」を書いたのは、ある男がダンス・パートナーに青いスエードの靴を踏まれて怒っているのを見た後だった。この曲は1956年にチャート2位まで上昇した。この曲でカールは全国的なスポットライトを浴び、1956年にはいくつかのバラエティ番組へのテレビ出演のオファーが舞い込むようになる。多くの人が、カール・パーキンスはロックンロール史における一発屋だと主張してきた。彼のキャリアでチャートインしたレコードは1枚だけだった。エルビス・プレスリーとカール・パーキンスは、ロカビリー・ミュージックを録音した最初のアーティストである。カールはロカビリー音楽のパイオニアであり、ロカビリー音楽のシンガー・ソングライターとしてたくさん作った。彼はその音楽で多くのロックンロール・アーティストに影響を与えた。ビートルズは彼の曲をいくつかレコーディングしている。ポール・マッカートニーPaul McCartneyはこう語っている： 「もしカール・パーキンスがいなかったら、ビートルズは存在しなかっただろう」。

 

カール・パーキンスは「ソングライターの殿堂」、「ロックの殿堂」、「ロカビリーの殿堂」に名を連ねている。カール・パーキンスは1998年に65歳で死去。