ザ・ドゥーワップ・ボックス Ⅰー123

4-12.ラマ・ラマ・ディング・ドングRama Lama Ding Dong-エドセルスThe Edsels(ジョージ・ジョンズ・ジュニア)

The Edsels – Rama Lama Ding Dong (1993, CD) - Discogs

元々は58年5月「ラマ・ラマ・ディング・ドングLama Rama Ding Dong」がダブDubのシングルとして発売、61年4月トゥインTwinのシングルとして再発売:ポップ21位

 

Rama Lama Ding Dong / Bells by The Edsels (Single; Dub; FJ-2843): Reviews,  Ratings, Credits, Song list - Rate Your MusicThe Edsels – Rama Lama Ding Dong / Bells (1961, Vinyl) - Discogs
フォード社Ford Companyのエドセル自動車が1958-59年に大失敗したことを覚えているなら、40歳以上のはずだ。

The Edsel Timeline

大挙して出てきた非常に変わった(そして格好悪い)形の自動車エドセルを消費者は敬遠したが、このグループは『次の目玉商品』として現れた。ボーカル・グループがこの大失敗の車からとった名前を自分たちのものにして、エソンズThe Essons(現在はエクソンExxonとして知られているガソリン・ブランド)から改名したのだった。幸先は良くなかったが、このグループ物語はだんだん良くなる。素晴らしいドゥーワップ・ソングが国軍にいる時に生まれたというのは、歴史上よくあった(この全集の、ファイブ・サテンズThe Five Satinsやデル・バイキングスThe Dell Vinkingsの物語を参照)ことだが、案の定、リーダーのジョージ・ジョーンズ・ジュニアGeorge Jones, Jr.は、そこでこのナンセンス・シラブルの名作を1958年初めに書いた。

The Five Satins/ザ・ファイヴ・サテンズ・シング、イン・ザ・スティル・オブ・ザ・ナイトAmazon.co.jp: Dell Vikings For Collectors Only: ミュージック

地方の音楽出版社の助けを借りて、この曲をクリーブランドでレコーディングし、アーカンサスの小さなレーベルのダブ・レコードDub recordsに売った。そこのオーナーは、驚くほど先見の明がなかったために、タイトルの言葉をまぜこぜにして「ラマ・ラマ・ディング・ドングLame Rama Ding Dong」として発行し、バルティモアのようなはるか遠くの町で少し放送された後、このレコードは予想通り死んでしまった。

これで話は終わり?そんなわけはない。マーセルズThe Marcelsの「ブルー・ムーンBlue Moon」のインパクトについて話したことを覚えている?えーと・これから何が起きたか話そう。

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二人の起業家精神にあふれたニュージャージーの子達が、ローカルなDJ達がかけるのにふさわしいレコードを見つける手伝いを喜んでしていて、ダブ・レコードのシングルを用意して、「ブルー・ムーン」がチャートから落ち始めと同時にニューヨークで放送が始まると、なんと!――ヒット・レコードは、生まれ変わった。二人の子達(ウェイン・スティアールWayne Stierleとドン・フィレチDonn Filetiに関する、当時の詳しい話は、この小冊子の他の所にもあるだろう)は、レリック・レーベルRelic labelのエドセルズの最近のコンピレーションにも載っているし、ドゥーワップの歴史家たちが好きなことにもかかわっている――別に録音したテイク、密造、盗みの全部。その一方で、一連の出来事は変わっているが、このクレージーだが素晴らしいドゥーワップを繰り返し聞こう。

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