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1958年、グーダインは結局、エンド・レコードEnd Recordsでレコーディングすることになり、エンド・レコードはリトル・アンソニー&インペリアルズLittle Anthony and The Imperialsに改名した(リトル・アンソニー&インペリアルズを参照)。
アンソニーは、ドゥーワップ・グループのレコードをプロモートするために必要な資金(ペイオーラ)を使うことをレーベルが拒否したため、グループがこれらのレコード会社を離れ、エンド・レコードに移籍したと語っている。ドゥーワップ・グループの多くは、レコード会社に利用されやすい若いティーンエイジャーで構成されていたことを覚えておいてほしい。フラミンゴズThe Flamingosは、チャンス・レコードChance Records、パロット・レコードParrot Records、チェッカー・レコードChecker Records、デッカ・レコードDecca Records、チェス・レコードChess Records、ルーレット・レコードRoulette Records、エンド・レコードEnd Recordsからレコードを出した。
ファイブ・サテンズThe Five Satinsは、エンバー・レコードEmber Records、ファースト・レコードFirst Records、カブ・レコードCub Records、ミュージックトーン・レコードMusictone Records、ユナイテッド・アーティスト・レコードUnited Artist Records、チャンセラー・レコードChancellor Records、タイム・スクエア・レコードTime Square Records、ワーナー・ブラザーズ・レコードWarner Brothers Records、ルーレット・レコードRoulette Records、ママ・スラディ・レコードMama Sladie Recordsで録音した。
多くのドゥーワップ・グループは人気が出て、大手レコード会社はグループのレコードにより多くの資金を投入し、全国的売り出すようになった。クリーブランド・ダンカン&ペンギンズCleveland Duncan and The Penguins、ルディ・ウェスト&ファイブ・キーズRudy West and the Five Keys、デル・バイキングスThe Del Vikings、トーケンズThe Tokensなどのドゥーワップ・グループは、マーキュリーMercury、キャピトルCapitol、RCAと契約した。
トニー・ウィリアムス&プラターズTony Williams and The Plattersは運良く(プラターズ参照)マーキュリー・レコードと契約した。
無名のドゥーワップ・グループがメジャー・レコード・レーベルに拾われることは、ほとんどなかった。例外は1958年、メジャー・レーベルのキャピトル・レコードと契約したトニー・パッサラクア&ファシネーターズTony Passalaqua and The Fascinatorsだった。ファシネーターズは東海岸で「オー・ローズマリーOh Rosemarie」、「チャペル・ベルズChapel Bells」、「フー・ドゥ・ユー・シンク・ユー・アーWho Do You Think You Are」のマイナー・ヒットを放つ。