ロックンロールの歴史 115

「こうしたらどうかな。ブルー・スエード・シューズBlue Suede Shoesの歌を書いたらいいと思うんだ。」とキャッシュは返した。
カールは肩をすくめた。「そんな靴のことは何も知らないよ、ジョン」
しかし、ランスキーのようなお店には、それが飾られていることにカールは気づいていた。

Lansky Brothers: Clothier to The King - Boca TerryLANSKY'S: STILL ROCK & ROLLIN' IN MEMPHIS - MR Magazine

Shop Like the King at Lansky Brothers | Memphis Travel24 Hours of Elvis: 12:15 p.m. - Lansky Brothers, Then. | I Love Memphis

それでも靴よりも大事な書くべきものが確かにあった。
その後、10月にカールの地元ジャクソンのユニオン大学から、パーキンス・ブラザース・バンドThe Perkins Brothers Bandに、自分たちの借りたナイトクラブのショーで演奏してほしいという依頼があった。

Union University Old Campus Tour by Jenny LoweryCarl - Jackson Tennessee's hottest honky tonk band, The Perkins Brothers - circa 1954 | Facebook

バンドが登場し、楽しく演奏し始めると観衆は大いに盛り上がった。

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演奏者がよくやることだが、特にダンスの上手い若いカップルをじっと見つめ、そのカップルもカールの演奏に反応するのを見ていた。ある時、曲の合間に、その二人から目を離すと、「アーア、俺のスエードを踏むなよ!」という脅すような男の声が聞こえた。

Blue Suede Shoes & Other Hits

カールが見ていたのは男の方で、女は「ごめんなさい、本当にごめんなさい。」と怯えたように応えた。カールが下の方を見ると、男がブルー・スエード・シューズを履いていて、そのうちの片方はこすれた跡が付いていた。「やれやれ」、とカールは夜の終わりに荷物をまとめながら考えた。「あんなかわいい子がいるのに、あいつは自分の青いスエードの靴しか頭にない。」困ったことに、その晩寝ようとするとキャッシュに言われたアドバイスが頭に浮かび、ブルー・スエード・シューズで頭がいっぱいになった。妻と子供が静かに寝入っている中、台所に入って自分のエレキ・ギターをつかんだが、電機は入れなかった。曲ができた。カウンターにはポテトの入った紙袋があり、曲が湧いてくる間、没頭しながら食べ尽くし、その紙に書き付けた。ようやく曲が出来上がるとベッドに入った。しかし、カールは起きるとすぐにギターに向かい、ちゃんとできているかどうかを確認した。カールが弾き終えると、妻のバルダValdaが明るい顔で、「私、その曲好きよ」と言った。「本当に好きよ。」カールは既にバンドの編曲を書いていて、「それじゃあ、もし好きなら、クレイトンClayton、ジェイJay、W.S.が加わるのを楽しみに待ってて」と言った。

Carl Perkins The Perkins Brothers Band from left Clayton Perkins, Carl Perkins, W.S. Holland, Jay Perkins

朝食後にカールはジェイを通りの向かいから連れてきて、曲を通しで演奏した。その土曜日、二つのことが起こった。カールがサムに電話して、この新曲をすぐに録音したいと言い、電話越しに聞かせることまでした。サムは励ましたが、急ぎはしなかった。その夜、パーキンス・ブラザースThe Perkins Brothersは安キャバレーでダンスの時に演奏し、結局8回繰り返したが、リハーサルの時より良かった。しかしサムはマイペースだった。エルビスやキャッシュとのショーは引き続き開催され、カールの自信は最高に達し、その秋には2回続けてエルビスの人気をさらった。そして不思議なことだが、エルビスはカールとは二度と一緒に仕事をしなかった。その後、12月19日に、サムはセッションを呼びかけ、「あの『靴』の歌」をやってくれ」と言った。カールは二つ返事で承諾した。彼らは3テイク録り、カールは調子が出て来た。カールは自分の演奏がどうだったか分からなかったので引き続き演奏したがったが、サムは既に第2テイクが良いと決めていて、しばらくするとサムが正しいということがカールにも分かった。

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