ロックンロールの歴史 78

ボーカル・グループはいたるところで誕生していた。アトランティックには、クローバーズThe Clovers(彼らの「ユア・キャッシュ・エイント・ナッシング・バット・トラッシュYour Cash Ain’t Nothin’ but Trash」 は、その年のヒットだった)、

Amazon.co.jp: Your Cash Ain't Nothin But Trash: Their Greatest Hits  1951-55: ミュージックThe Clovers – Your Cash Ain't Nothin' But Trash Lyrics | Genius Lyrics

ドリフターズThe Drifters(わいせつな音楽だと非難されたボーカル・グループの危機に対し、「サッチ・ア・ナイトSuch a Night」によって貢献した)、

ロックンロール誕生 189 – アメリカンポップス i45cat - Clyde McPhatter And The Drifters - Money Honey / The Way I Feel -  Atlantic - USA - 45-1006

そして、新たに設立されたキャットCatレーベルには、ナンセンス・シラブルがたっぷり入り上手にハーモナイズした「シュブームSh-Boom」のコーズThe Chordsがいた。

Amazon Music - ザ・コーズのSh-Boom - Amazon.co.jpSong Of The Week: “Sh-Boom” by The Chords | 1 2 3 o' clock 4 o' clock Rock

中西部で、キング・レコード傘下のフェデラル・レーベルには、ミッドナイターズだけでなく、カリスマ的なオーティス・ウィリアムズOtis Williams率いるシンシナティのグループ、チャームズThe Charmsがいて、「ハート・オブ・ストーンHeart of Stone」をチャートに送り出した。

Hearts Of Stone - song and lyrics by Otis Williams & The Charms | Spotify1955 HITS ARCHIVE: Hearts Of Stone - Charms (Otis Williams) (#1 R&B hit for  9 weeks)

さらにフェデラルは、自分たちの行動をよく理解していなかったと思えるロサンゼルス出身のグループ、プラターズThe Plattersと契約した。

The Platters – The Platters – Vinyl (LP, Album, Reissue), [r8242642] |  Discogs

シカゴでは、ビージェイVee-Jayという新レーベルが、ブルース・アーティストではチェス・レコードChess recordsとは競争しない(ビージェイのオフィスはしばらくの間、通りの真向かいに有った)という賢明な判断を下し、スパニエルズThe Spanielsという地元のグループで試してみた。スパニエルズの「グッドナイト・スウィートハート・グッドナイトGoodnite, Sweetheart, Goodnite」は、とてもスローなラスト・ダンスの曲で、グループとレーベルを有名にした。

Amazon.co.jp: Goodnight Sweetheart: ミュージックStream Rufus & P - Goodnite, Sweetheart, Goodnite (The Spaniels Cover) by  Rufus & P | Listen online for free on SoundCloud

地元のグループ、フラミンゴスThe Flamingosとも契約し、後に名曲を出すが、1954年にはまだ無かった。シカゴはゴスペル・ミュージックの中心だということを踏まえ、いくつかのアーティストとも契約したが、もっとも有名なのはロウバク・ポップス・ステイプルスRoebuck “Pops” Staplesが結成したファミリー・グループのステイプル・シンガーズThe Staple Singersだった。

Roebuck "Pops" Staples (Dec. 28, 1914 – Dec. 19, 2000) was an American  gospel and R&B musician. A pivotal figure in gospel in the 1960s & 70s, he  was a songwriter, guitarist

ロウバクは、ゴスペルを始める前、チャーリー・パットンCharley Pattonを追いかける若いブルース・ミュージシャンの一人で、ステイプル・シンガーズのバックでただ一人エレキ・ギターを演奏していた。

Amazon.co.jp: Best of Charley Patton: ミュージック

深いエコーがかかり、奇妙なゆっくりした声のオスティナートを特徴としていて、家族の希望の歌にとって不吉な感じの演奏だった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です