ロックンロールの歴史　64

真似をすることは心の底からのお世辞のつもりかもしれないが、音楽業界では訴えられる可能性がある。勢いを増していた流行はアンサー・レコードで、ファイブ・ロイヤルズThe “5” Royales「ベイビー・ドント・ドゥー・イットBaby Don’t Do It」のアンサー・ソングはアニスティーン・アレンAnnisteen Allenの「ベイビー・アイム・ドゥーイン・イットBaby I’m Doin’ It」、

ルース・ブラウンRuth Brownの大ヒット「ヒー・トリーツ・ユア・ドーター・ミーン(Mama) He Treats Your Daughter Mean」のアンサー・ソングはたくさんあって、

スインギング・サックス・カリとグローリア・アービングSwinging Sax Kari with Gloria Irvingの「ドーターDaughter(That’s Your Red Wagon)」、

スキャットマン・クローザースScatman Crothersの「パパPapa (I Don’t Treat That Little girl Mean)」があり、

ベニー・ブラウンBennie Brownの「パパ！Pappa！」、ワイノニー・ハリスWynonie Harris は「ママ・ユア・ドーターズ・ダン・ライド・オン・ミーMama, Your Daughter’s Done Lied on Me」と叫んだ。これらのレコードの多くはリリースされるとすぐに廃盤になったが、かなりの数のレコードがオリジナルのメロディ、アレンジ、歌詞の良い部分を真似した。

これらのレコードは、訴訟を起こされるまでに消えていったので誰も気にせず、とにかくお金の問題は発生しなかった。しかし、すべての人が幸運だったわけではなかった。