ロックンロール誕生 190

オリジナル・ドリフターズは、キャリアを終えざるを得なくなるまでに20曲をリリースする（ドゥーワップ参照）。ドリフターズはクライドに代わり、スラッシャーThrasher、ムーアMoore、ヘンドリックスHendricksをリード・ボーカルに迎える。

ドリフターズのセカンド・グループ（オリジナルはファイブ・クラウンズThe Five Crowns）は、1959年にリード・シンガーにベン・E・キング　Ben E. Kingを迎えて結成された（ドゥーワップを参照）。

オリジナルのドリフターズ（黒人アダルトな歌詞の初期ドゥーワップ）とは異なり、この新ドリフターズは、ブリル・ビルディングthe Brill Buildingのティン・パン・アレイ・ソングライターthe Tin Pan Alley songwritersたち（ティン・パン・アレイ・ソングライターズを参照）から大きな影響を受けることになる。

音楽ビジネスが白人ティーンエイジャーの購買力に支配され、影響を受けていた時代に、新生ドリフターズはロックンロール誕生の一翼を担っていた。

ドリフターズの最初のレコードは、ベン・E・キングが作曲し、リーバーとストーラーがプロデュースした（リーバーとストーラーを参照）。

最初のレコードに収録された「ゼアー・ゴーズ・マイ・ベイビーThere Goes My Baby」は、ビルボードで1位を獲得する。

このドリフターズは『このグループの真の黄金期』と呼ばれたが、わずか2年しか続かなかった。キングをリード・ボーカルに迎えたドリフターズは、「ディス・マジック・モーメントThis Magic Moment」がチャート16位、「ダンス・ウィズ・ミーDance With Me」がチャート15位、

「ラストダンスは私にSave the Last Dance For Me」がチャート1位、「アイ・カウント・ザ・ティアーズI Count the Tears」がチャート17位など、60年代にビルボードのトップ・ヒットを連発した。