ロックンロール誕生 118

エリー・グリニッチEllie Greenwich（1949-2009）ニューヨーク州ブルックリン、ジェフ・バリーJeff Barry（1938-現在 ）ニューヨーク州ブルックリン

ジェフ・バリーとエリー・グリニッジは、ロックンロール誕生の終わり頃、ブリル・ビルで大成功を収めたソングライター・チームだった。1964年、17曲を書いてビルボードにチャート入りした。60年代に5曲をビルボード1位にした。マンフレッド・マンManfred Mannの「ドゥ・ワー・ディディ・ディディDo Wah Diddy Diddy」、トミー・ジェイムズ&ションデルズTommy James and The Shondellsの「ハンキー・パンキーHanky Panky」、シャングリラスThe Shangri-Lasの「リーダー・オブ・ザ・パックLeader Of the Pack」、

ディキシー・カップスThe Dixie Cupsの「愛のチャペルChapel Of Love」、ロネッツThe Ronettesの「ビー・マイ・ベイビーBe My Baby」、クリスタルズThe Crystalsの「ダ・ドゥー・ロン・ロンDa Doo Ron Ron」（スペクターとの共作）だ。

ふたりは、ゴールド・ディスクやプラチナ・ディスクに輝いた何百もの曲を書いた。リーバー、ストーラー、スペクターと共に、ビルボードのトップ・ヒットを数多く書いた。(マイク・ストーラー、ジェリー・リーバー、フィル・スペクターを参照）。

エリー・グリニッジはブルックリンで生まれ、11歳でロングアイランドに移り住んだ。高校時代にはジベッツThe Jivettesというドゥーワップ・グループを結成。音楽は大好きだったが、まずは大学を卒業することを決意し、ホフストラ大学Hofstra Universityで国語の学位を取得した。エリーは家族や友人を通じてジェフ・バリーと出会い、お互いに多くの共通点があることを知った。

バリーもブルックリン生まれで、曲を書き、ピアノを弾いて、ポップ・ミュージックが好きだった。

当初、ふたりは別々のプロデューサーや共作ソングライターのもとで仕事をしていた。エリーはパワーズPowers、スペクターと2曲のトップ・ヒットを書いた（スペクター参照）。バリーはサム・クックの「ティーネージ・ソナタTeenage Sonata」と、レイ・ピーターソンの「ローラに好きだと云ってくれTell Laura I Love Her」のヒット曲を書いた。

2人は1962年に結婚し、リーバー＆ストーラーがブリル・ビルにオフィスを与えた。1965年、ふたりは結婚と曲作りの共同作業に終止符を打った。