3 Admirations The Bells Of Rosa Rita 1959
The Admirations (1) (Brooklyn, New York)
Personnel :
- Joe (Cookie) Lorello
- Fred Mastanduno (First Tenor)
- John Mahlan (Second Tenor)
- Ralph Minichino (Baritone)
- Lou Moshella (Bass)
Discography :
Singles :
1959 – The Bells of Rosa Rita / Little Bo-Beep (Mercury 71521)
1961 – To The Aisle / Hey Senorita (Mercury 71833)
1974 – Over The Rainbow / In My Younger Days (Kelway 108)
Unreleased :
1961 – Remember The Day (Mercury)
1961 – It All Happened So Fast (Mercury)
ヴォーカル・グループの質がリリースされたレコードの枚数で判断されるなら、アドミレイションズは不当に評価されただろう。50年代後期最高の白人ドゥーワップ・グループのひとつであるアドミレイションズは、メジャー・レーベルから2枚しかレコードをリリースしていない数少ないグループのひとつでもあった。この5人組は、ニューヨークのロックンロール・インディペンデント・レーベルに所属していた方が良かっただろう。グループのメンバーは皆、ブルックリンのエルダーツ・レーンとリバティ・アヴェニューのあたりで育った同じ地域の友人だった。
メンバーはリードのジョー(クッキー)・ロレロ、フレッド・マスタンドゥーノ(ファースト・テナー)、ジョン・マーラン(セカンド・テナー)、ラルフ・ミニチーノ(バリトン)、ルー・モシェラ(ベース)。彼らは廊下や街角、近所のキャンディ・ストアで練習し、アドミレーション・シガーの大きな広告に目を留めた。その瞬間、アドミレイションズが誕生した。彼らはダンスやレコードホップを始め、フラミンゴやベルモンツといったお気に入りのグループの曲を演奏した。1958年秋、ジェリー・マグガットというマーキュリーのクライド・オーティスのA&Rアシスタントが、このグループのパフォーマンスを見てオーティスに紹介し、オーティスは彼らと契約した。彼らの最初のレコーディングは1959年2月に行われたが、不可解な理由で “Bells of Rosa Rita “がマーキュリーからリリースされたのはその年の11月だった。
この曲はイーストコースト・ドゥー・ワップの名盤のひとつとなり、不運な初リリース時よりも “オールディーズ “として人気が出たようだ。たった1枚のレコードでマーキュリーの関心は薄れ、グループは解散を決めたが、1960年、ジョン・マーラム(イン・ザ・アーミー)とラルフ・ミニチーノに代わり、ジョー・マーテンスとダイアン・サレンメ(ジョーの妻)を迎えて再結成。1960年の夏までにチャンスを得たグループは、マーキュリーからさらに4曲のサイド・トラックをリリースしたが、そのうちの2曲はリリースされず、2曲(”To the Aisle “と “Hey Senorita”)は1961年までリリースされなかった。
レコードのリリースは少なかったが、アドミレイションズの “Bells of Rosa Rita “での力強い5声のキメのハーモニーは、30年近くもヴォーカル・グループのファンたちに愛されている。
マーキュリーの無関心に失望したグループは、その年の暮れ、ジョンが警察官になり、ジョーとフレッドが衛生局に入り、ルーが建設会社に入ったため、2度目の解散をした。1974年、グループは3度目の復活を遂げ、ニューヨークのアエラで様々な復活公演を行った。