4-16.ルッキン・フォー・マイ・ベイビーLookin’ For My Baby-アールズThe Earls(アンソニー・モラAnthony Morra、ポール・ジョージオンPaul Georgion)
61年8月ロームRomeのシングルとして発売
アールズの曲は過去30年間イースト・コーストで人気があり、それはもっともで、いまだに満場の喝さいを浴びている。主に1963年のトップ30に入ったヒット曲の「リメンバー・ゼンRemember Then」で知られ、小さなローム・レーベルRome labelで早くからレコードを出したために大切にされている。このレーベルは、この曲だけでなく、彼らのニューヨーク初ヒットである、ハープトーンズThe Harp-Tonesの「ライフ・イズ・バット・ア・ドリームLife Is But A Dream」の1961年の熱狂的バージョンも制作した。
「ルッキン・フォー・マイ・ベイビー」は元々、デュウェルズThe Duwellsという無名グループによってレコーディングされたが、アールズがスタディオで22テイク演奏した後、ついにこの曲を自分たちのものにしたときに、独占的な財産になった(もちろん歌のうまさという意味で)。この曲は、「ライフ・イズ・バット・ア・ドリーム」と同様に、チャート入りする前段階にある『バブリング・アンダー』チャートにさえ届かず、その失敗の理由は、ローム・レーベルが小さくて、基本的に二人のワン・オフィス共同経営会社に起因したのだろう。しかしこのグループにとっての良い時代はこれからで、それは数曲後になる。