4-15.ナグNag-ハロスThe Halos(アーサー・クリヤーArthur Crier)
61年6月セブン・アーツ7 Artsとして発売:ポップ25位
黒人グループは、50年代後半から60年代前半にアップテンポのノベルティ・レコードをたくさん制作し、最も有名なのはコースターズThe CoastersとキャディラックスThe Cadillacsだった。
このサブジャンルの代表として、ハロスの「ナグ」を選んだが、その理由は長年の間不当に絶版になっていたし、ドゥーワップの伝統的要素をすべて含んでいるからだ。
すぐに気が付くのは、バックのどもったようなファルセットだけでなく目立ったバスだが、このファルセットは後にリビングトンズThe Rivingtonsの「ザ・バーズ・ザ・ワードThe Bird’s The Word」などの曲ではっきりと表現される。
ハロスの最も重要な年は1961年で、カーティス・リーCurtis Leeのスマッシュヒット「プリティ・リトル・エンジェル・アイズPretty Little Angel Eyes」と、バリー・マンBarry Mannの「シビれさせたのは誰Who Put The Bomp」という、二つの全国ヒットにおいて、(クレジットされていないが)バックでドゥーワップを提供した。
ハロスは、1953年までさかのぼる、かつてのシンギング・グループから、主にファイブ・チャイムスThe 5 Chimes、キャディラックスThe Cadillacs、メロウズThe Mellowsへと進化し、ハロス自体もメンバーが回転する方針だった。
彼らは、モーティー・クラフトMorty Craftのセブン・アーツ・レーベル7 Arts labelから、(うわー)クラフティーズThe Craftysとしてレコードを出している。