3-19.ピザ・パイPizza Pie-ノーマン・フォックスとロブ・ロイズ、シド・バスと彼のオーケストラとともにNorman Fox & The Rob Roys, with Sid Bass & His Orch.(ノーマン・フォックスNorman Fox)
59年1月キャピトルCapitolのシングルとして発売
もし、ダイナミックなボーカル・グループが、バックビート・レコードBackbeat recordsなどのゴスペルとブルースでは場違いだとすると、1958年にロブ・ロイズThe Rob Roysがキャピトル・レコードCapitol recordsでレコーディング・セッションを行った時は、踏んだり蹴ったりだったに違いない。
しかし、この場合彼らを責めることはできず、その理由は、グループのかつてのレーベルでドン・ロビーDon Robeyのデューク/ピーコック・レコードPeacock recordsのオペレーションをしていたバック・ビートはグループとの契約が有効で、喜んで実行していたからだ。
キャピトルはリリース直後にシングルを撤収せざるを得なくなり、『確実視された』ヒットはお蔵入りとなった。言うまでもないが、その数少ない出回ったレコードは今やお宝ものだ。
フォックスのレコードの中のリード・ボーカルはまさしくパーフェクトで、元気の良い曲に気持ちよく合わせて歌い、むしろ面白みがないほど当たり前のコーラスによってまとまっていた。今回は30年以上ぶりに、この曲が合法的に再発行されたことになる。残念ながら、そのレコードはレコーディング・スタディオにおけるグループの最後の作品であり、1963年までに解散してしまった。キャピトルとバックビートの両方で録音されリリースされていない曲が、過去数年間、偽物として出回っているが、今までのところ「テル・ミー・ホワイTell Me Why」しか再発行されていない。何とかしてくれ!