3-17.ラバーズ・ネバー・セイ・グッドバイLovers Never Say Goodbye-フラミンゴスThe Flamingos(テリー・ジョンソンTerry Johnson、ポール・ウィルソンPaul Wilson)
58年9月26日録音、58年11月エンドEndのシングルとして発売:R&B25位、ポップ52位
変遷をとげながら生きたグループの話をするが、フラミンゴスThe Flamingos――もう一度言うが、おそらくレコードを出した最高のR&Bボーカル・グループだ――がその事例だ。
1953-54年のチャンスとパロットにおける彼らのレコードは、古典的でプリ・ロックンロールの黒人向けドゥーワップだ。
1956年までは、チェッカー・レコードChecker recordsから「アイル・ビー・ホームI’ll Be Home」を10代マーケットにR&Bを売り、1958年に10代マーケットの最高の大立者であるジョージ・ゴールドナーGeorge Goldnerと一緒になり、ポップとドゥーワップを融合させたレコードをもう一度成功させることを目指した。
ゴールドナーはフラミンゴスにはいつも感心していたが、チェス/チェッカーChess/CheckerやデッカDecca――そこでヒットを出せなかったただ一つのレーベル――との契約が切れないとオファーができなかった。
ゴールドナーのエンド・レーベルEnd labelにおけるファースト・リリースの「ラバーズ・ネバー・セイ・グッドバイ」(元々は、この曲の最初の詩から取った「プリーズ・ウェイト・フォー・ミーPlease Wait For Me」だった)は、それまでレコードになったドゥーワップ・バラードの中で最も素敵な曲の一つで、当時の象徴だった。
今は殿堂入りの曲だと考えられるドゥーワップ・ソングには良く起こった事例のように、この曲は全国チャートの中ほどまでしか届かなかったが、翌年に何枚ものレコードが証明したように、ゴールドナーとフラミンゴスが受け入れられなかったわけではなかった。