アメリカン・ポップス1957-6

EPNFCは、エルビス・プレスリー・ナショナル・ファン・クラブの略です。マ一に5千通のファン・レターが届きます。これは総てファンクラブ会員だけです。

エルビス宛にファンレターを送ると、受け取ったEPNFCは、このファンクラブの内容・恩典などを説明して会員加入を勧めます。次に「エルビス・プレスリー・スペシャル・スーベニア・パッケージ」を買うことになります。

Aセット:エルビス・ヒット曲集、プレスリーの大型ポートレート、似顔絵、バッジ

Bセット:中型のポートレート、小型の写真、バッジ

Cセット:小型のポートレート、バッジ、ドル入れようのスナップ

それぞれ、1ドル、50セント、25セントです。ただし事業としては赤字でした。

エルビスの稼ぎは以下の通り。

1956年度 100万ドル

1957年度 150万ドル

内訳のうち数字がはっきりしているものは以下の通り

レコードの印税 102万ドル

映画出演料    75万ドル

TV出演料     10万ドル

プレスリー・シャツなどのパテント料 90万ドル

昭和32年当時の日本の大卒銀行員初任給は、12700 円 、国家公務員 9200 円でした。約1万円ですから、現在の大卒初任給を20万円とすると20分の1です。100万ドルは、1ドル360円ですから3.6億円になり、それに20倍を掛けると72億円です。つまり、1956年の100万ドルは現在の価値で72億円です。1957年は150万ドルでなく300万ドルという話もありますから、現在価値で216億円になります。

エルヴィス・プレスリーは現在でも本人が住んでいた邸宅「グレイスランド」の入場料などの収入で、年間66億円を稼いでいるそうです。