ある晩、バンドがマイアミ近郊で長期宿泊するパームズ・オブ・ハランデールThe Palms of Hallandaleにおいて、ダンスフロアにいる全員が床の上のたばこをビートに合わせ回転してもみ消すような奇妙な踊りをするのをじっと見た。
休憩中に、一人のファンがバンド連中に、これはマッシュトゥ・ポテイトというダンスで、フロリダでは誰もが踊る最新流行だと話した。このバンドはマッシュトゥ・ポテイトに合わせられるインストゥルメンタルを作り、ジェイムズは励ましたり声を掛けたりして、ダンスの仕方を覚えた。彼らはレコーディングのためシンシナティに戻る途中、他の観客もそれを踊るのを見て、それは本物の流行だったし、ジェイムズ&フェイマス・フレームスJames & The Famous Flamesは最先端にいた。

![James Brown & The Famous Flames – Mashed Potatoes U.S.A. / You Don't Have To Go – Vinyl (First Edition, 7", 45 RPM), 1962 [r4211172] | Discogs](https://i.discogs.com/RFRqsnsjJacW8fpwXzF9v6OQKFje5uzaT9DqIdlmkHc/rs:fit/g:sm/q:40/h:300/w:300/czM6Ly9kaXNjb2dz/LWRhdGFiYXNlLWlt/YWdlcy9SLTQyMTEx/NzItMTM1ODY1NzU1/OC05MTk5LmpwZWc.jpeg)
ところが、シド・ネイザンSyd Nathanはこの曲が嫌いでレコーディングを拒んだ。そこで、ジェイムズは秘策を用意した。
元ビッグバンドのトランペッターで、マイアミ音楽業界に身を置くヘンリー・ストーンHenry Stoneは、数年前にジェイムズと契約寸前まで行き、その後いつもの習慣で連絡を取り続けていたが、自分の数あるレーベルの一つであるデイド・レコードDade recordsから発売することに同意した。


こうして「マッシュトゥ・ポテイト、パート1 & パート2(Do the )Mashed Potato, Parts 1 and 2」がケンドリックの名前で発売され、R&Bチャート2位まで上がり、ポップ・チャートでは何とか下位に食い込んだ。
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ネイザンは首尾一貫していて、1か月ほど後、ブラウンは自分の名前で別のシングルを出したが、キング・レコードは裏面の「アイ・ノウ・イッツ・トゥルーI know It’s True」を支援した。
大衆の要望によってレコードをひっくり返したことでようやく、「アイル・ゴー・クレイジーI’ll Go Crazy」がかなりのヒットとなった。

キング・レコードは次作、5ロイヤルズThe ”5” Royalesの「シンクThink」の強烈なバージョンをA面にしたことで成功したのだが、
![The "5" Royales – Think / I'd Better Make A Move – Vinyl (10", 78 RPM), 1957 [r4677890] | Discogs](https://i.discogs.com/_LX1u9QWgEaV81PSwBCKFdbrJ_fP1AtfSS3OmRlXj_o/rs:fit/g:sm/q:90/h:589/w:600/czM6Ly9kaXNjb2dz/LWRhdGFiYXNlLWlt/YWdlcy9SLTQ2Nzc4/OTAtMTM3MTk1NTYz/MC0zMDQ1LmpwZWc.jpeg)


それを選んだ理由は、出版権の主要部分を抑えていたことと、B面の「ユーブ・ガット・ザ・パワーYou’ve Got the Power」が、ブラウンではなく人気のある女性歌手ビー・フォードBea Fordをフィーチャーしたからに過ぎない。


