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中学生だったボベッツThe Bobbettes(12歳と13歳の少女たち)は、リー先生のことを(自分たちがどれほど先生を好きなのかを伝えようと)歌にした。そのレコードは1956年にリリースされ、「ミスター・リーMr. Lee」となり、今日でもドゥーワップの名曲として残っている。
シャンテルズThe Chantels、スクールボーイズThe School Boys、フランキー・ライモンとティーンエイジャーズFrankie Lymon and The Teenagers、
スチューデンツThe Students、コダックスThe Kodaks、リトル・アンソニー・アンド・ザ・インペリアルズLittle Anthony and The Imperials、
リトル・ジミー・リバーズ・アンド・ザ・トップスLittle Jimmy Rivers and The Tops、デザイアーズThe Desires、エルコーズThe Elchordsらは皆、学生時代に出会い、学校でドゥーワップ・グループを始めた。
多くのドゥーワップ・グループは、街角でアカペラを歌う若い子供たちで、ディオン・アンド・ザ・ベルモンツDion and The Belmonts(ニューヨークのブロンクスにあるベルモント・ストリートがグループ名の由来)の「恋のティーンエイジャーTeenager In Love」や、アールズThe Earlsの「ライフ・イズ・バット・ア・ドリームLife Is But A Dream」と「リメンバー・ゼンRemember Then」だ。
これらの非常に若いティーンエイジャーのドゥーワップ・グループと、彼らのレコードを買う白人ティーンエイジャーたちは、かつての初期パレオ・ドゥーワップを、ティーンエイジャーのサブカルチャーに焦点を当てたクラシック・ドゥーワップへと変えた。
初期のドゥーワップ・グループは、黒人の大人たちが歌い、大人の歌詞を書き、歌とレコーディングのキャリアを追求したのだが、それが変化して、若い黒人や白人のティーンエイジャーのシンガーやソングライターたちになり、ティーンエイジャーの生活について書いたり歌ったりするようになった。ドゥーワップ・グループの構成も変わり始めた。