もしこれがささいな話に聞こえるのであれば、公民権運動は全国的関心を集めているところで、レコード業界の黒人経営者も他の黒人ビジネスマンに劣らず、アメリカン・ドリームに参加するために戦っていたことを思い出してほしい。ベリー・ゴーディBerry Gordyは確かにそうで、誰もがシレルスThe Shirellesに注目し、誰もがガール・グループを求めていた。
![Songs Of Berry Gordy[Import]](https://m.media-amazon.com/images/I/719NiVAphhL._UF1000,1000_QL80_.jpg)
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デトロイトには人気者になりたい歌手が大勢いたので、ゴーディは何かを発見できると確信し、思った通り、見つけたのだった。いつもスタディオでたむろする子供たちがいて、プリメッツThe Primettesというガール・グループが、ルーピンLupine recordsという地元の小さなレーベルでレコードを作った。
このグループはタムラ・モータウンTamla-Motownに行きたかった。

ベリーは最初それを勧めなかった。「君たちはまだたむろしているの?」というのが、彼女らへのお決まりの挨拶だった。だが、ソングライターのブライアン・ホランドBrian Hollandと、郵便局員で自身もヒッツビルHitsvilleに出入りして曲を書くフレディ・ゴーマンFreddie Gormanの二人は、少女たちが歌えると思った曲「アイ・ウォント・ア・ガイI Want a Guy」を持っていたので、ある日ゴーディを捕まえて聞いてもらった。


ゴーディはすっかり気に入ったので、ホランドとゴーマンがすでに作ったものに多少手を加えてレコーディングを決めた。一つ問題があり、グループの名前を変えなければならない。候補名リストが作られ、結局彼女たちの一人、フローレンス・バラードFlorence Ballardが、その中のひとつ、スプリームスThe Supremesを選んだ。

彼女らは「アイ・ウォント・ア・ガイI Want a Guy」をレコーディングしたが、跡形もなく消え去った。

彼女らは再び、べたべたして、しょっぱく、油っぽいおやつをタイトルにした「バタードゥ、ポップコーンButtered Popcorn」で挑戦したが、フローレンスが歌うのを聞いている間、他のことを考えても無理はない。

この曲の共同作曲者であるゴーディは、もう一方の曲は勧められると慌てて発表したが、それはスモーキー・ロビンソンのパッとしない「フーズ・ラビン・ユーWho’s Lovin’ You」という曲で、ダイアン・ロスDiane Rossという別の女の子が歌ったが説得力のない歌い方だった。
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