まだ解決されていないのは規則317条で、これにより放送局が無料レコードをどこから入手したかを公表することを連邦通信委員会が要求するのだが、毎正時に少しだけ、「次の時間はABCパラマウントABC-Paramount、アトランティックAtlantic、トップ・ランクTop Rank、MGM・・・のレコードをかけます」と放送する方法だ。これは明らかに効果がないので、放送局は何らかの救済措置を請願し、公聴会が歴史の中に消えたずっと後に、それを成し遂げた。12月にビルボード誌の見出しにはこうある。「ディージェイたちは、ペイオーラの調査に政争の具というレッテルを貼り、連邦政府の調査は業界を傷つけたが、ほとんど何も変わらなかったと感じている。」その記事に同意しない趣旨の、「不正があれば、それを明らかにする必要がある」という聖人ぶった社説を載せてはいるが、結局DJの方が正しかった。
公聴会が終わったのは、ティーンエイジャーたちが自由の身になり楽しむことができる夏の始まりでもあった。この夏はほとんどの面で悲惨だったが、興味深いことも起きた。7月11日号のビルボード誌で、あるレコードが珍しい動きをし、チャートの上位に登場すると、すごいスピードでどんどん上昇したのだ。「ウォーク・ドント・ランWalk Don’t Run」はワシントン州出身の男性グループ、ベンチャーズThe Venturesのインストゥルメンタルで、ドラマー以外はソリッド・ボディのエレキ・ギターを弾いていた。


メロディはいたってシンプルで、リード・ラインは、あるギターの特徴である、バーを押し下げた時にすべての弦の音を同時に下げる、いわゆるワミー・バーを使っていた。
ギター・インストゥルメンタルは北西部では大きな出来事だったが、ベンチャーズ以前にはウェイラーズThe Wailersが登場していたので目新しいことではなかった。ウェイラーズは、タコマ出身で1959年に「トール・クール・ワンTall Cool One」と「マウ・マウMau Mau」でインストゥルメンタルのマイナー・ヒットを飛ばした。
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![The Wailers – Tall Cool One – Vinyl (7", Single), 1959 [r2409398] | Discogs](https://i.discogs.com/oJBjcq2qdz6rjbue_iV2D--WbtRuft1whR8892vQk8w/rs:fit/g:sm/q:90/h:600/w:600/czM6Ly9kaXNjb2dz/LWRhdGFiYXNlLWlt/YWdlcy9SLTI0MDkz/OTgtMTMyMTQ4ODkz/Ny5qcGVn.jpeg)
![The Wailers – Mau-Mau / Dirty Robber – Vinyl (7", 45 RPM, Single), 1959 [r5907133] | Discogs](https://i.discogs.com/SmEEamsfMqkdiSwo8k0MXl9tVk0T8pO4b5PhVQZIaQs/rs:fit/g:sm/q:40/h:300/w:300/czM6Ly9kaXNjb2dz/LWRhdGFiYXNlLWlt/YWdlcy9SLTU5MDcx/MzMtMTQwNTk5MDUz/Ny0yMzkxLmpwZWc.jpeg)
アイダホ州コールドウェル出身のドラマーで本名ポール・リビアーPaul Revereは、最初のレコードが「チョップスティックスChopsticks」を元にした「ビートニック・スティックスBeatnik Stix」で、

![Paul Revere And The Raiders – Beatnik Sticks / Orbit (The Spy) – Vinyl (7", 45 RPM, Single), 1960 [r3101283] | Discogs](https://i.discogs.com/6s-6JVjWn0dOqKdqbczFU-A4FgadSe_EMth6-JZeZ5I/rs:fit/g:sm/q:40/h:300/w:300/czM6Ly9kaXNjb2dz/LWRhdGFiYXNlLWlt/YWdlcy9SLTMxMDEy/ODMtMTMxNTg2OTc2/MS5qcGVn.jpeg)
行き詰っていたが、年末にラフマニノフの作品を元に、「ライク・ロング・ヘアLike Long Hair」でマイナー・ヒットを生んだ。



