「エルビス、こちらがプリシラ・ボーリュウさん。前に話した人です。」とカリーが言った。
「こんばんは。僕はエルビス・プレスリーです」と手を差し伸べた。
最初軽い会話をし、その時プリシラは、まだ9年生だと認めざるを得なかった。エルビスはそれをうまく受け流して、家を案内したり祖母を紹介した。最後にピアノのところに座り、即興で何曲か歌った。最後にグラントは、11時が門限なので帰る時間だと言い、エルビスは、もう少しと言ったのだが、ボーリュウ大尉を怒らせたくなかったので、グラントが押し切った。
(スケジュール管理はしっかりしていたが、アウトバーンの濃霧のせいで午前 2 時に帰宅する羽目になった。)数日後、エルビスは彼女を再び誘い、グラントは彼の家まで連れて行った。しばらくして、エルビスは自分の部屋で二人だけになりたいと彼女に言った。それはあまり良くない考えだとプリシラは思ったが、「僕は君を妹のように扱う」と言い、彼女が同意すると、エルビスはその通りにした。二人はエルビスのベッドに座ると、ずっと話し続けた。エルビスには、小さな少年のように、不安がり、怯え、そして何より、ファンが自分を見捨てることを恐れているところがあることに気づいた。それでもエルビスは約束を守って、夜更けには彼女を家まで送って行った。4回目のデートで、エルビスはボーリュウ大尉に会ったところ、大尉はエルビスが自分の娘に何を望んでいるのか、すぐに知りたがった。「そうですね、僕はプリシラがとても好きになってしまったんです。僕には話し相手が必要かもしれないと、あなたは思うでしょう」とエルビスは言った。話をしているうちに、大尉の懸念は払しょくされた。これ以来、エルビスとプリシラは毎日付き合った。


エルビスの側近は、ベッドを共にし続けていたエリザベスも含めて、何かすごいことが起こったと知った。
女の子たちは他にもいたが、プリシラは特別だった。エルビスは新しいことにのめりこんだ。空手を習い始め、ニキビ跡を治療すると申し出た南アフリカの皮膚科専門医の処方を受けたのだが、売名行為の偽医者だったことが分かった。しかし、帰国する3月1日に向けた準備で手一杯だった。とりわけ荷造り作業は大変で、エルビスの所有レコードは2,000枚以上あった。もちろん最後まで陸軍の書類作成があり、復帰のための仕事の詳細、シナトラ・スペシャル(エルビスが登場して2曲歌って12万5千ドル受け取るのだが、テレビ・ゲストが受け取る過去最高金額だった)、いずれレコーディングする楽曲の新出版契約があった。


ついにその日が来た。プリシラは見送るために飛行場に出たが、警備員に阻まれ、会うことも話すこともできなかった。その後、記者会見があり、マリオン・ケイスカーMarion Keiskerと再会し、そしてそれから、エルビスは帰国した。

その後、事態は急展開した。映画の完成、友達との再会、レコードの制作だ。ビルボード誌3月28日号は、エルビスが戻ってきたことを歓迎するRCAの2ページにわたる広告を載せ、新しいシングルは既に127万5077枚売れたと書いてあった。本当に?エルビスはまだレコーディングもしていないのに。たぶんエルビスは周りの競争相手を見回しただろう。ドリフターズThe Driftersのストリングスをバックにした新しいバラード「ディス・マジック・モーメントThis Magic Moment」、

ジミー・リードJimmy Reedのハード・コアなブルース「ベイビー・ホワット・ユー・ミー・トゥ・ドゥBaby What You Want Me to Do」、


BBキング B.B.Kingの最新版「スィート・シックスティーンSweet Sixteen」。ナッシュビルのものは全て。
![B.B. King – Sweet Sixteen – Vinyl (7", Single), [r10062698] | Discogs](https://i.discogs.com/AaFVhEg2cpUDFiPvHohp98uDnShlz6YlAoVfjYfhWe4/rs:fit/g:sm/q:90/h:405/w:400/czM6Ly9kaXNjb2dz/LWRhdGFiYXNlLWlt/YWdlcy9SLTEwMDYy/Njk4LTE0OTA5NzQ3/MDctMzUwNi5qcGVn.jpeg)

