ロックンロールの歴史 251

 

シングル・レコードに注目した人がいたというわけではなかった。何百万枚も売れたロックンロールのような熱狂はなく、レコード産業の注目は全てアルバムに注がれた。1957年、ニューヨークの小さなレーベル、オーディオ・フィデリティ・レコードAudio Fidelity recordsが最初に商業化されたステレオ音響LPをリリースしたが、まだそれに対応できるレコード・プレイヤーは非常に少なかった。

Audio Fidelity Records

この状況は急速に変化して、ハイファイの流行は1950年代に確立されて行ったが、LPの高音に対応できる機器を組み立てるか、買える余裕のある人たちが、クラシック、ジャズ、サウンドドラックのアルバムを買って、新しいシステムでかけたのだった。(この仕組みは背景にある音を出すための単一基準であるRIAAカーブを採用したことによって促進され、低周波数を目立たせずに、高周波数を強調するのだが、詳しいことは地元のハイファイ・マニアに聞いて)。ステレオにするということは、トーン・アーム、アンプ、プリアンプを交換し、対応するスピーカー(つまり二つの新品スピーカー)を手に入れるということであり、大部分は裕福な男のハイファイ装置マニアにアピールした。

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Heathkit Audio Amplifier model A-9A (1958).**1958 Marantz 7 preamp found in a garage and restored over 4 months.

誰もがすぐに気付いたが、大事なことはステレオの方がとても良いということで、音が分離した結果、透明度と繊細さが改善され、レコーティング技術の改良が常に起きたこともあって、マーキュリーMercury recordsのリビング・プレゼンス・サウンドLiving Presence Soundなどのレーベルは、今日までオーディオファンの宝物となるレコードを発売した。

オーディオ・フィデリティ・レコードAudio Fidelity recordsの最高品質規格の音響効果レコード、イーノック・ライトEnoch Lightの受け狙いのプロボカティブ・パーカッションProvocative Percussionレコードやその真似が一旦、次々と消えても、実際の音楽を収録したアルバムが多数残り、サウンド・オブ・ミュージックSound of Musicのオリジナル・キャストによる録音は、素晴らしいステレオ録音もあって、5年以上チャートの1位に居続けた。

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その曲は広く浸透したので、1959年にアトランティックと契約したジョン・コルトレーンJohn Coltraneが1960年10月21日にレコーディングしてヒットし、本格的なジャズ・プレーヤーにとってもかなりのヒットとなった。

The Story Behind "My Favorite Things," from The Sound of Music to Enduring Jazz Standard | WRTI

そしてアトランティックは、長い歴史ある伝統に従って、レコーディングで使われたマイクとマスター盤作成に使われた旋盤のブランドをリストアップし、クラシック・レーベルがしたように、コルトレーンのマイ・フェイバリット・シングズMy Favorite Thingsのアルバムの裏の技術情報に関する小さな枠内に記載した。この点に関してはレイ・チャールズのアルバムも同じだ。