第4章 ハートランドにおける黒人の声
ルー・チャッドLew Chuddは気をもんでいた。

アラディン・レーベルAladdin labelを経営していたメスナー兄弟the Mesner brothersは、ニューオーリンズに行きエーモス・ミルバーンAmos Milburnを何とかしてレコーディングさせ、エーモスによって次から次へとヒットを生み出すことになる。


チャドはヒューストンにあるドン・ロビーDon Robeyのピーコック・クラブDon Robey’s Peacock Clubでタレント・スカウト・ツアーをして、デイブ・バーソロミューDave Bartholomewというニューオーリンズのトランペット奏者のステージを見たが、このバーソロミューはフロリダでは超人気で、バンドにはサクソフォンのレッド・タイラーRed Tylerとリー・アレンLee Allen、体が細いが筋金入りのアール・パーマーEarl Palmerがいた。

![Dave Bartholomew – Golden Rule In New Orleans: King & Imperial Sides, 1950-1961 – CD (Compilation, Remastered), 2016 [r11024300] | Discogs](https://i.discogs.com/fINekaJhA-6Brk0UJT_a4GC31lc6LjyGWc5Gz8IM35g/rs:fit/g:sm/q:90/h:500/w:500/czM6Ly9kaXNjb2dz/LWRhdGFiYXNlLWlt/YWdlcy9SLTExMDI0/MzAwLTE1MDg0NDg4/NTYtOTkxOC5qcGVn.jpeg)

![Lee Allen And His Band – Walkin' With Mr. Lee – Vinyl (7", 45 RPM, EP), 1958 [r8297502] | Discogs](https://i.discogs.com/PSSvSH4xh13GHmvqJhnhp6UoeYsO2kCVFocQ0aYq2n0/rs:fit/g:sm/q:40/h:300/w:300/czM6Ly9kaXNjb2dz/LWRhdGFiYXNlLWlt/YWdlcy9SLTgyOTc1/MDItMTUzNDg1OTg5/OS00MTgwLmpwZWc.jpeg)

チャドはすぐにバーソロミューに契約を申し入れ、故郷のニューオーリンズでタレント探しを依頼し、見つけた芸人と契約すればボーナスをはずむことにした。数週間後、バーソロミューはチャドに対し、故郷にある唯一のコズィモ・マタッサCosimo Matassaレコーディング・スタディオで行った最初のセッションの結果を送り、ジュウェル・キングJewel Kingの「3×7=21」がすぐにトップテンのヒットになった。



