エルビスは急いで映画を作っていたが、映画の仕事が好きだし、冗談でメンフィス・マフィアといわれている友達連中(そして、誰かが彼を傷つけようとしたら、本物のマフィアのように振る舞っただろう)とハリウッドに住むのが好きで、「ラビング・ユー」は良い評判さえ得ていた。


確かにこの映画は、やっつけ仕事で作られた映画よりは良かった。「ロック・アラウンド・ザ・クロックRock Around the Clock」は、ビル・ヘイリーの露出があまりに多くて、ティーンに人気のあった彼の運命に重大なダメージを与え、


「ドント・ノック・ザ・ロックDon’t Knock the Rock」には、


リトル・リチャードLittle Richardの忘れられないシーンがあったが、

ビル・ヘイリーとトレニアーズThe Treniersが出過ぎだし、

「ミスター・ロック・アンド・ロールMister Rock and Roll」は、

主演のアラン・フリードAlan Freedが(実話として)どのようにしてロックンロールを発見したのか、そこで、チャック・ベリーChuck Berry、リトル・リチャードLittle Richard、フランキー・ライモンFrankie Lymon、クライド・マックファターClyde McPhatter、ライオネル・ハンプトンLionel Hamptonはどんな貢献をしたのかを描き、




「ロック・ベイビー・ロック・イットRock Baby-Rock It」は、魅力的であると同時に恐ろしい映画だった。


この最後の映画は、ダラスのプロレス興行主JGタイガーJ.G.Tigerが、ロックンロールのパッケージ・ツアーを、エルビスのようになりたくてデッカ・レコードDecca recordsと契約したジョニー・キャロルJohnny Carrollを中心とする地元のタレントと組み合わせた結果生まれた作品だ。

