ロックンロールの歴史 66

そして、もしサムの運命が変わったという証拠を示すのであれば、アイク・ターナーIke Turnerがその夏にタレントと一緒にサムのところに戻ってきたことだ。

Ike Turner - Sun Records Originals: I'm Gonna Forget About You CD

ジョニー・オニールJohnny O’Neal、リトル・ミルトン・キャンベル”Little” Milton Campbell、アイクの妻でキングス・オブ・リズムThe Kings of Rhythmの最新メンバーのスター、ボニーBonnieである。

Johnny O'Neal Discography: Vinyl, CDs, & More | DiscogsLittle Milton

Ike Turner & The Kings Of Rhythm サンレコード

録音したテープは増えて行ったが全然発売しなかったのは、あまりに急いで拡大すべきでないことをおそらくサムが分かっていたし、サムとジャドにとって、既に発売したレコードの注文に応じ続けることで精いっぱいだった。

ボーカル・グループは1953年に全盛で、オリオールズThe Oriolesの「クライング・イン・ザ・チャペルCrying in the Chapel」は夏に大ヒットになった。

The Orioles' Crying In The Chapel by The Orioles on TIDALCrying in the Chapel / Don't You Think I Ought to Know by The Orioles  (Single, Doo-Wop): Reviews, Ratings, Credits, Song list - Rate Your Music

この曲はカントリーの曲で、ダーレル・グレンDarrell Glennとカウボーイ映画スターのレックス・アレンRex Allenが春にヒットさせたが、ソニー・ティル&ヒズ・グループにぴったり合っていたので、ポップスのトップテン近くまで上昇した。

Crying in the Chapel - WikipediaRex Allen – Crying In The Chapel – Vinyl (7", 45 RPM, Single), 1953  [r4316420] | Discogs

ビリー・ウォード&ヒズ・ドミノーズBilly Ward and His Dominoesにとっても、クライド・マクファターClyde McPhatterのおかげで素晴らしい年になり、トップテンに入るヒット曲「アイド・ビー・サティスファイドI’d Be Satisfied」に続いて、今までで最も奇妙なレコードの一つ「ザ・ベルズThe Bells」を発表した。

Billy Ward And His Dominoes – Billy Ward And His Dominoes Featuring Clyde  McPhatter And Jackie Wilson – Vinyl (LP, Album, Reissue), 1977 [r4080923] |  DiscogsBilly Ward And His Dominoes - I'd Be Satisfied / No Room - Federal - USA -  45-12105 - 45cat

Billy Ward And The Dominoes - The Bells / Pedal Pushin' Papa - Federal -  USA - 45-12114 - 45cat

マクファターはガールフレンドの葬式で教会の鐘が鳴るのを聞くとどんどん錯乱してきて、レコードの最後には悲しみで叫んでしまった。決して気楽に聴けるレコードではなかったが、R&Bチャートで3位になり、ドミノーズのライブのハイライトになった。もう一面の「ペダル・プッシン・パパPedal Pushin’ Papa」もヒットし、デイビッド・マクニールDavid McNeilがリード・ボーカルになったが、その後マクファターが「ディーズ・フーリッシュ・シングズThese Foolish Things(Remind Me of You)」でリード・ボーカルに戻った。

Billy Ward and His Dominoes - Pedal Pushin' Papa | DeezerThe Dominoes: “Pedal Pushin' Papa” – Spontaneous Lunacy

Soul Serenade: Billy Ward And His Dominoes, “Sixty Minute Man” | On the  Corner