彼のレーベルにいて、その後ほかのレコード会社でヒットを出したドゥーワップ・グループには、「今宵の君はThe Way You Look Tonight」のジャガーズThe Jaguars、
「ガーディアン・エンジェルGuardian Angel」セレクションズThe Selections、
「バズ・バズ・バズBuzz Buzz Buzz」のハリウッド・フレイムスThe Hollywood Flames、
チャイムスThe Chimes、アーサー・リー&クラウンズArthur Lee Maye and The Crowns、
「ザ・レターThe Letter」のバーノン・グリーン&ファントムスVernon Green and The Phantoms、「プリティ・ガールズ・エブルフェアPretty Girls Everywhere」のユージン・チャーチEugene Church、
「フィール・オブ・フォーチュンWheel Of Fortune」のフォー・フレイムスFour Flamesなどがいて、これらはすべてスペシャルティ・レコードで録音された。
50年代半ば、ループはソニー・ボノSonny Bono(ソニー・アンド・シェールSonny and Cherで有名)というスタジオ・マンを雇い、ボノはラリー・ウィリアムスLarry Williams(「ショート・ファット・ファニーShort Fat Fannie」)のために、「ハイ・スクール・ダンスHigh School Dance」と、ウィリアムスと共作した「ユー・バグ・ミー・ベイビーYou Bug Me Baby」のマイナー・ヒット2曲を書いた。
リトル・リチャードをスペシャルティ・レコードに引き入れたのは、彼の最大の功績だった。
アート・ループは、西海岸で最初の独立系リズム&ブルース・レーベルのひとつで、ロックンロール誕生の一端を担うことになるリズム&ブルースのタレントをプロモートし、プロデュースした。ロックの殿堂入りを果たしている。