第8章
フリートウッズThe Fleetwoods(1959-1964)、ワシントン州オリンピア
ゲイリー・トロクセルGary Troxel、グレッチェン・クリストファーGretchen Christopher、バーバラ・エリスBarbara Ellisは高校の同級生で、高校時代に「フリートウッズ」というドゥーワップ・グループを結成した。
3人は「カム・ソフトリー・トゥ・ミーCome Softly To Me」という曲を作り、校内で歌っていた。
グループはその曲をテープレコーダーに吹き込み、シアトル近郊のレコード・プロモーターに渡したところ、プロモーターはそれをカリフォルニア州ロサンゼルスのドルフィン・レコードDolphin Recordsに送った。レコードは1959年にリリースされ、「カム・ソフトリー・トゥ・ミー」は瞬く間にビルボード1位、リズム&ブルース・チャート5位を獲得した。
同年、フリートウッズは「ミスター・ブルーMr. Blue」をリリースし、瞬く間にビルボード1位、リズム&ブルース・チャート5位を記録した。
1959年から1961年まで、グループはビルボードで9曲のヒットを放つ。1963年にグループが解散する前(ゲイリーが海軍に徴兵された後)、20枚以上のレコードをレコーディングしている。彼らの曲「カム・ソフトリー・トゥ・ミー」は5本の映画に登場した。
ロックンロール誕生に重要な役割を果たした偉大なドゥーワップ・グループである。彼らの他の名曲は、「ラン・アラウンドRun Around」、
「トラジディTragedy」、
「ラバーズ・バイ・ナイト・ストレンジャーズ・バイ・デイLovers By Night, Strangers By Day」、
「グレイト・インポスター(He’s the) Great Impostor」、
「グラデュエーションズ・ヒアGraduations Here」。
彼らはポップなネオ・ドゥーワップ・グループとみなされている。