4-19.リメンバー・ゼンRemember Then-アールズThe Earls(スタン・ビンセントStan Vincent、トニー・パワーズTony Powers、ビバリー・ロスBeverly Ross)
62年9月12日録音、62年11月オールド・タウンのシングルとして発売:R&B29位、ポップ24位
元々は「リメンバー・フェンRemember When」として作られ、いろんなところで聞かれる古典となったこの曲は、ベテラン・プロデューサーのスタン・ビンセントStan Vincentが、「ルッキン・フォー・マイ・ベイビーLookin’ For My Baby」を聞いて感動した後に、グループと共同作業を開始して、ヒット曲に仕上がった。
ビンセントはこの曲を磨き上げ、レコーディングし、ちゃんとしたすべてのレコード・レーベル売り込んで、数えきれないほど断られた後に、ベテランのレーベル・オーナーであるハイ・ワイスHy WeissがOKと言い、その後はご存じの通り。
アールズは引き続いて他のマイナー・ヒットを、ワイスのオールド・タウン・レーベルOld Town labelから数曲出したが、それには現在人気の「ネバーNever」、「アイズEyes」、そして同レーベルが解散する前にリリースしたデモ盤――フランキー・レインFrankie Laineの「アイ・ビリーブI Believe」――を含む。
グループは今はラリー・チャンスLarry Chance(レコード・レーベルにちなんで)という名前になった、リード・シンガーのフィゲイレードFigueiredoとともに、今日も観客満足させるために演奏を続けている。
飽くなきトリビアに飢えた人のために言っておくと、ミスター・チャンスMr. Chanceはゲラルド・サンタナ・バナGeraldo Santana Bananaのペンネームで、少なくとも一曲書いた。