ザ・ドゥーワップ・ボックス Ⅰー109

3-23.瞳は君ゆえにI Only Have Eyes For You-フラミンゴスThe Flamingos(ハリー・ウォーレンHarry Warren、アル・ダビンAl Dubin)
58年10月31日録音、59年4月エンドEndのフラミンゴ・セレナード

I Only Have Eyes for You - The Flamingosのアルバム - Apple Music

Flamingo Serenadeのアルバムから、59年4月エンドEndのシングルとして発売、59年5月と59年6月に再発売:R&B5位、ポップ11位

The Flamingos – I Only Have Eyes For You (1959, Columbia Bridgeport, Vinyl)  - Discogs
この伝説的なグループについては既に熱狂的に語ったので、彼らが50年代後半に成功したほかの要素の話をした方が賢明かもしれない――レコード会社の幹部/プロデューサー/セールスマン/やり手のジョージ・ゴールドナーGeorge Goldnerだ。

George Goldner | ArtistInfo

もし、その全盛期に10代のレコード市場に対して誰かが聞く耳を持っていたとすれば、それはゴールドナーであって、史上最高のドゥーワップ・グループのレコード制作者だった。
ゴールドナーの成功のほとんどはシングル・リリースによって実現したものである一方で、『パック詰め商品』を売り込む(LPが当時の業界紙によって言及されたように)ことも好きだった。1956年には史上最初のドゥーワップ・アルバムの一つである、ティーネージャーズの傑作集LPをジー・レコードGee recordsからリリースしたり、1959年までには、シャンテルズ the Chantelsリトル・アンソニーとインペリアルズLittle Anthony &The Imperialsなど12枚をリリースした。

Gee レーベル | リリース | Discogs

しかし、59年の最初のフラミンゴスのLPの考えには及ばなかった。
心の奥底で、ゴールドナーは本質的にロックンロールが好きではなかった。初期に影響を受けたのはラテンとジャズで、キャリアを通してポップ・ソングにも親しみを示した。1940年代にゴールドナーが(ティコ・レコードTico recordsで)最初に始めた時に、オリオールズThe OriolesやレイブンズThe Ravensなどのグループが、ポップ・ソングをカバーしてどれほど成功したかを覚えていたので、フラミンゴスによるスタンダード・アルバムをレコーディングすることを決めた――それがドゥーワップだ!フラミンゴスがスタディオに入ると、立派なエコー室、インストルメンタルに使うある程度のお金があって、ゴールドナーは驚くべきアルバム、フラミンゴ・セレナーデFlamingo Serenadeを作成した。

Tico Album DiscographyAmazon.co.jp: Road to Doowop: ミュージックDoo Wop Originals Volume 1 - Album by The Ravens | Spotify
LPから最初にシングルにしたのは、「ラブ・ウォークトゥ・インLove Walked In」で、チャートに入らなかったが、次のシングルは30年代のクラシック「瞳は君ゆえに」で成功した。

FLAMINGOS - Love Walked In / Yours (Orig)

エコーの効いたコーラスをうまく組み込ませて、レコードは大ヒットとなり、史上最も人気のあるオールディーズの一つとなった。レコードとしても、スタディオの中ですべてが一つの結集した時にでき、フラミンゴスのお気に入りのレコーディングだった。