12―16.リトル・ダーリンLittle Darlin’-グラジオラスThe Gladiolas(モーリス・ウィリアムスMaurice Wiiliams)
56年12月28日録音、57年1月エクセロExcelloのシングルとして発売:R&B11位、ポップ41位
50年代、60年代における特定のソングライターが絶賛されているにもかかわらず、モーリス・ウィリアムスの名前が、もし全くでないにせよ、あまり聞かれないのには驚くしがっかりだ。ウィリアムスは、グラディオラスの「リトル・ダーリン」や、彼の2番目のグループのゾディアクスThe Zodiacsために、名曲のオールディーである「ステイStay」を書いただけでなく、ビル・ディールとロンデルスBill Deal & The Rhondellsの「メイ・アイMay I」など数多くの曲を書いた。
疑問の余地なく、「リトル・ダーリン」の、白人のダイヤモンズThe Diamondsによるバージョンの方がよく知られていて、このレコードは、まじめなボーカル作品というよりは物珍しいものとして制作され、1957年にR&Bとポップのチャートで実際に2位になったが、例えグラディオラスのレコードも同様にポップ・チャートに入るほどたくさん売れたとしても、その年にたくさんの人がグラディオラス盤を聞いたかどうかは疑わしい。オリジナル・バージョンは、独特の雰囲気のあるファルセットで始まり、ウェスト・インディアンの口調で発音され、全く異なる曲のように聞こえる。1958年にグラディオラスが解散したが、ウィリアムスは新しいグループと一緒にその後も引き続いて成功した。