2-12.プリーズ・セイ・ユー・ウォント・ミーPlease Say You Want Me-スクールボーイズ、リロイ・カークランド・オーケストラThe Schoolboys, with Leroy Kirkland Orch.(ドナルド・ヘイズDonald Hayes)
56年11月1日録音、56年11月オーケーOkehのシングルとして発売R&B13位
1956年初めにフランキー・ライモンFrankie Lymonが成功したことで、文字通り数百の幼いティーネージャー達が刺激を受けてグループを結成し、レコーディング契約を勝ち取ろうとして、『お子ちゃまがリードを担当する』レコードの波を作り出し、有名になって行った。
そして、このような新グループのほとんどが結果として、同時期に出現した数多くの小さな独立系レコード・レーベルのオーディションを受けたり、そこでレコードを出したりしたが、ぴったりの名前を付けたスクールボーイズは、大手企業のコロンビア・レコードColumbia Recordの一部門と実際に契約を交わした。
コロンビアの子会社のオーケー・レコードOkeh recordsでの最初のセッションは本当に珍しいもので、初めての試みだったが両面ヒットを制作した。「シャーリーShirley」は「プリーズ・セイ・ユー・ウォント・ミーPlease Say You Want Me」の裏面で、ポップ・チャートの上位に入り込む一方でR&Bマーケットで15位を獲得したが、今日ほとんどのグループ・マニアのお気に入りとなっているのは「プリーズ・セイ・ユー・ウォント・ミー」だ。ステレオ・コレクターにとって興味のあることは、オーケーから出したスクールボーイズのたくさんのレコードは、ツートラックで録音されていて、そうした録音の最も早い物の中に数えられ、いつか聞くことになるかも知れない。