アメリカのウェスタン歌手の草分けのジミーロジャースに深い敬慕の念を抱くハンク・スノウが、その愛児のウェスタン歌手としての出発にあたって選んだ名が、ジミー・ロジャース・スノウでした。
Hank Snow – Greatest Hits (FULL ALBUM – GREATEST COUNTRY SONGWRITER)
このスノウ二世、パパの手伝いでパパと同じくRCAビクターの専属歌手としてデビューしたのが1956年。パパの躍起の応援にも拘わらず、折からのプレスリー・ブームでプレスリーを抱えたRCAビクターでは、このスノウ二世君にまで手が回らなかったのか、吹き込むレコードは全部空振りの三振。
1955年、スノウ二世は発足したばかりの新興レコード会社ルーレットに鞍替えし、もうパパの七光りも頼りにすまいと、その名前もジミー・ロジャースだけにして背水の陣の意気込みで吹き込んだ「ハニーカム」(蜜蜂娘)がものの見事にヒットし、続く「お酒よりも甘いキス」も大ヒットしました。
Jimmie Rodgers “Honeycomb”
このジミー・ロジャースは、専属会社のルーレットが日本で発売されていないため、FENでしか聞けませんでした。
Jimmie Rodgers – Kisses Sweeter Than Wine