あまりにもニューヨークに脚光を独占させるわけにはいかないと、ビージェイVee-Jayは、親戚4人組のピップスThe Pipsによる「エブリ・ビート・オブ・マイ・ハートEvery Beat of My Heart」をリリースしたが、リード・ボーカルはメンバーの一人の妹、グラディス・ナイトGladys Knightだ。


もしグラディスが物おじしないように聞こえるとすれば、その理由は、彼女はこの時17歳だが、5歳の時にウィングズ・オーバー・ジオン・クワイアWings Over Zion Choirと一緒にレコーディング・デビューしたからだ。

この曲は二つの異なるレーベルで、それぞれのバージョンを出した(両方ともピップスによる)が、二つともヒットした。
ビルボード誌3月20日号が状況を見事に要約した。「R&B再生の兆し:一方で『良い音楽』の復活予想が確実になるには、今後長い間待たなければなら無さそう。」翻訳すると、ティーンエイジャー達は今R&Bのレコードを大量に買っているが、正気に戻って「良い音楽」を買うのを待つのであれば、長期間待つ覚悟が必要だ、という意味だ。うかつにも翌週カメオ・レコードCameo recordsは、「ボビー・ライデル・サリュート・ザ・グレートBobby Rydell Salutes the Great」をリリースしたのだ。

偉大な人たち、すなわち、アル・ジョルスンAl Jolson、ビング・クロスビーBing Crosby、フランク・シナトラFrank Sinatraに敬意を表したのだ。



アル・ジョルスンだって?冗談か?ライデルは19歳!どんな19歳のアメリカ人が、アル・ジョルスンを聞くのか?ティーンエイジャーが買っている音楽は、リトル・リチャードLittle Richardやその仲間がぶっ飛んでいた時ほど激しくはなかったかもしれないが、それでも奇妙にワイルドな時期だった。

5月1日のポップ・チャートは、「悲しき街角Runaway」が1位、


「マザー・イン・ローMother-in-Law」が2位、


ジーン・マクダニエルGene McDanielsの「100パウンズ・オブ・クレイ 100Pounds of Clay」が4位、

マーセルズThe Marcelsの奇抜な「ブルー・ムーンBlue Moon」が5位、

![The Marcels – Blue Moon – Vinyl (7", 45 RPM, Single), 1961 [r5648942] | Discogs](https://i.discogs.com/Mw3jFrv3QUxDIrj33zx_tPs2GGtnYOIadok3bMRV2Qk/rs:fit/g:sm/q:90/h:600/w:592/czM6Ly9kaXNjb2dz/LWRhdGFiYXNlLWlt/YWdlcy9SLTU2NDg5/NDItMTcwNjc3OTQ4/Ni05MDk1LmpwZWc.jpeg)
フログマン・ヘンリーFrogman Henryの「バット・アイ・ドゥBut I Do」が6位だった。
![Clarence "Frogman" Henry – But I Do – Vinyl (7", 45 RPM, EP), 1961 [r8638508] | Discogs](https://i.discogs.com/g8qdEHpHdEIjQ3t_zpxJDrvZdHUig-A7snia2qQbqC4/rs:fit/g:sm/q:90/h:575/w:600/czM6Ly9kaXNjb2dz/LWRhdGFiYXNlLWlt/YWdlcy9SLTg2Mzg1/MDgtMTU0MzU4NjM1/MS0yOTY3LmpwZWc.jpeg)
![Clarence "Frogman" Henry – But I Do / Just My Baby And Me – Vinyl (7", 45 RPM, Single), 1960 [r9536197] | Discogs](https://i.discogs.com/tvwYjYiycU_27AAYcqCLMeJF12VNo_G0JlfOERaDMSk/rs:fit/g:sm/q:40/h:300/w:300/czM6Ly9kaXNjb2dz/LWRhdGFiYXNlLWlt/YWdlcy9SLTk1MzYx/OTctMTQ4MjI4MDE5/My0yMjg1LmpwZWc.jpeg)
