ザ・ドゥーワップ・ボックス Ⅰー90

3-3.ブック・オブ・ラブBook Of Love-モノトーンズThe Monotones(チャールズ・パトリックChales Patrick、ウォーレン・デービスWarren Davis、ジョージ・マロンGeorge Malone)

モノトーンズの「Book of Love - Single」をApple Musicで

57年9月26日録音、57年11月マスコットMascotのシングルとして発売、58年2月アーゴArgoのシングルとして発売:R&B3位、ポップ5位

The Monotones - Book Of Love / You Never Loved Me [MASCOT 70's Repro] –  NIGHT BEAT RECORDSThe Monotones – Book Of Love / You Never Loved Me (1958, Vinyl) - Discogs
ドゥーワップは確かに50年代、60年代のワンヒット・ワンダーの概念に当てはまり、多くのヒットは、スタディオですべてのものが数分間良い方向に進み、二度と実現しない、一回だけの特異な瞬間という幸運な結果だった。言い伝えによれば、「ブック・オブ・ラブ」は、スタディオ内の奇妙な出来事の賜物の曲の一つだ。セッション中に、この曲のテイクのうちの一つにおいて、イントロのコーラスでバスが『アイ・ワンダー・ワンダー・フー・ウーム・ビ・ドゥ・ドゥー・フー』と歌った後、レコーディング・ルームの外の壁に何かが弾んだところで、インスピレーションがひらめき、レコードで今日聞いた目立つドラムビートをノイズが出たその箇所に入れること誰かが決めた。あのドラムビートが、スモール・ヒットと、「ブック・オブ・ラブ」が作ったモンスターとの違いを生み出したということできる、と私は考える。そして、この曲は当時の歯磨きのコマーシャルにインスパイヤされた曲だ(『ぺプソデントで歯を磨けば、黄色はどこに行ったのかわからなくなる』)。
モノトーンズ(ハーモニーの歌唱力のあるグループとしては変な名前だ)は、幸いにもワンヒット・ワンダーを超えているが、ディスコグラフィーでチャートに入ったのは1曲だけだった。チャールズ・パトリックCharls Patricがリーダーで、50年代後半に数多くのアップテンポのノベルティ・ソングと、素晴らしいバラードを数曲(「レジェンド・オブ・スリーピー・ホローLegend Of Sleepy Hollow」、「テル・イット・トゥ・ザ・ジャッジTell It To The Judge」、「ソフト・シャドーズSoft Shadows」等)レコーディングし、元のメンバーのまま、70年代と80年代、リバイバルの観客のために演奏した。

Charles Patrick Discography | DiscogsThe Monotones – The Legend of Sleepy Hollow / Soft Shadows (Vinyl) - Discogs