ロックンロールの歴史 イギリスⅡー1

アメリカのロックンロールが最後にイギリスの10代に届いたのはマントバーニMantovaniのおかげだ。

Mantovani Und Sein Orchester – The Wonderful Sound Of Annunzio Mantovani  (1978, Cassette) - Discogs

こう書くとアニュンジオ・マントバーニAnnunzio Mantovaniの音楽を知っている人には奇異に聞こえるだろうが、彼はシュトラウスのワルツのような軽快なクラシックだけでなく、セミ・クラシック風アレンジ (『滝のようなストリングスcascading strings』を専門した) で、ポップ・ソングを演奏するストリング・オーケストラを指揮したアルバムのトレードマークとして、次から次へと名字のマントバ―二を使ったのだった。

Mantovani: The Complete Collection | Mantovani | イージーリスニング | ミュージック - Amazon

マントバ―二はイギリスで生活し、彼のレコードは録音状態が良く、ハイファイの初期に大ヒットを飛ばしていて、家でさっとかけると20分かそこらの間、バック・グランド・ミュージックになった。イギリスのデッカDeccaに所属していたマントバーニは、アメリカの子会社ロンドンLondon Records(ブリティッシュ・デッカBritish DeccaはアメリカにおけるデッカDeccaという名前の権利を喪失していた。)から、アルバムをリリースしていて、その出来は非常に良かった。

デッカ・レコード - WikipediaLabel London Records | Références | Discogs

こうして金が儲かるので、デッカは、逆向きの仕掛けがうまく行くかもしれないと考え、イギリスにロンドン・アメリカン・レーベルLondon America labelを設立してニューヨークのミミ・トレペルMimi Trepelという女性を任命し、イギリスに貸し出すため、アメリカのレコードを獲得させた。

LONDON AMERICAN LABEL YEAR BY YEAR 1958/V.A. (OLDIES/50'S-60'S POP)|OLD  ROCK|ディスクユニオン・オンラインショップ|diskunion.net

トレペルはチャートの研究を始め、レコード会社からの申し込みを歓迎したが、大手はすでに海外に支店があるので、そのほとんどはインディー系だった。彼女はポピュラー・レコードをかぎつける素晴らしい勘を持っていることが分かった。初年の1956年にロンドン・アメリカンがリリースしたレコードの中には以下の曲があった。リトル・リチャードLittle Richardの「リット・イット・アップRip It Up」、ボビー・チャールズBobby Charlesの「シー・ユー・レイター・アリゲーターSee You Later, Alligator」、

リトル・リチャードの新シングル「Rip It Up (feat. Butcher Brown)」公開 - amassAmazon | See You Later Alligator | Charles, Bobby | 輸入盤 | ミュージック

マイリー・ルイスSmiley Lewisの「ワン・ナイトOne Night」、カール・パーキンスCarl Perkinsの「ハニー・ドントHoney Don’t」、

One Night - Smiley Lewis | ShazamHoney Don't - Compilation by Carl Perkins | Spotify

あまり良く知られていない作品として、チャック・ベリーChuck Berry(「ダウン・バウンド・トレインDown Bound Train」)、ドリフターズthe Drifters(「ソルジャー・オブ・フォーチュンSoldier of Fortune」)、

SONG OF THE DAY Chuck Berry – The Downbound Train |The Drifters - Soldier of Fortune - YouTube

クローバーズthe Clovers(「フロム・ザ・ボトム・オブ・マイ・ハートFrom the Bottom of My Heart」)、ビッグ・ジョー・ターナーBig Joe Turner(「ザ・チキン・アンド・ザ・ホークthe Chicken and the Hawk」)、

45cat - The Clovers - From The Bottom Of My Heart / Bring Me Love -  Atlantic - USA - 45-1107Joe Turner & His Blues Kings – The Chicken And The Hawk / Morning, Noon And  Night (1956, Shellac) - Discogs

ウィリー・ディクソン・アンド・ザ・オールスターズWillie Dixon and the All-Stars(「ウォーキング・ザ・ブルースWalking the Blues」)。

WILLIE DIXON/ WALKIN' THE BLUES(2CD)

アメリカのポップ・レコードもあり、それにはアメリカでヒットしたバージョンではない「デビー・クロケットの唄The Ballad of Davy Crockett」、ケイ・スターKay Starr、ジム・リーブスJim Reeves、フォンテン・シスターズthe Fontane Sisters、キャシー・カーCathy Carrのレコードもあった。

Kay Starr | Discography | DiscogsAmazon | Essential Jim Reeves | Reeves, Jim | イージーリスニング | ミュージック

Amazon Music - The Fontane SistersのA Visit with The Fontane Sisters -  Amazon.co.jpAmazon Music - キャシー・カーのCathy Carr - Music History - Amazon.co.jp

翌年には、たくさんの中でも特に、ジェリー・リー・ルイスJerry Lee Lewisの「火の玉ロックGreat Balls of Fire」、リトル・リチャードLittle Richardの「キープ・アノッキンKeep a-knockin」、ジョニー・キャッシュJohnny Cashの「アイ・ウォーク・ザ・ラインI Walk the line」、チャック・ベリーChuck Berryの「ユー・キャント・キャッチ・ミーYou Can’t Catch Me」があった。

Amazon Music - ヴァリアス・アーティストのGreat Balls Of Fire - Amazon.co.jpKeep A Knockin' - Amazon.co.jp

太鼓 楽譜 I Walk the Line - 原曲版 (中級) (キャッシュ ジョニー)Amazon | You Can't Catch Me | Chuck Berry | R&B | ミュージック

「女はそれを我慢できないThe Girl Can’t Help It」や「ロック・ロック・ロックRock Rock Rock!」でフィーチャーされた曲を含めるように気を付け、すぐにイギリスの10代はレコードに45回転用の3点スピンドル・アダプターがプレスされた青‐銀のレーベルに注意を払うようになり、買って家に持ち帰ったものもある。

The Girl Can't Help It (1956) - IMDbRock Rock Rock! (1956) - IMDb

もちろん、アメリカでヒットしたものがすべてイギリスでもヒットしたわけではなく、ポピュラー音楽をわずかでもかけたのは1局しかなった。しかも、他の国同様に放送は売り上げに貢献したものの、放送の割には売り上げは伸びなかった。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。